わたしの幸せな結婚(小説版)|4巻序章と1章のネタバレあらすじに感想も

こちらの記事では、わたしの幸せな結婚4巻序章~第1章のネタバレを紹介しております。

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目次

わたしの幸せな結婚4巻序章~第1章のネタバレを紹介!

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序章:忍び寄る

秋が終わり、冬の始まりを感じさせるような、肌寒いその日…。

帝都の駅にひとりの女性が降り立ちます。

数年前まで暮らしていた帝都に、今日再び戻って来た彼女。

久しぶりの喧騒に少しため息をつくと、寒そうに歩き始めました。

すると突然、彼女の耳にか細い声が届いたのです。

「お嬢さん。」

駅は人に溢れていて、それが自分に呼びかけたものではないと思った彼女。

気に留めることなくそのまま歩き続けました。

「お嬢さん。」

しかし、もう一度その声が、あまりにも近い場所から彼女の耳に届いたのです。

驚いて振り返ると、そこにはおそらく40前後のメガネをかけた男性が立っていました。

その柔らかい表情に反して、異様な目をしたその男性は、しっかりと彼女を見つめています。

「不躾ですみません。陣之内薫子さん。」

その男性はそう話しかけました。

どうして自分の名前が知られているのだと不思議に思っている彼女に、その男性はある依頼を持ちかけます。

「ぼくの名前は甘水直。あなたに頼みたいことがあるのです。」

序章の感想:え?誰?新たな女性の登場です…!

ついに4巻に突入です~!

序章は相変わらず不穏な感じで始まりましたね。

3巻のラストがあんな終わり方をしたのでどうなることかと思っていた4巻。

結構な衝撃的展開で幕開けです!

甘水直は仕方ないし予想通りとして、なんですか?

薫子さん?

これ…誰でしょう…(笑)。

今までかけらもでてこなかった存在ですよね。

でも絶対この4巻のキーパーソン…。

女性…。

まさか…清霞さまの元カノとかでしょうか…。

いや、あの清霞さまにはそんな存在いないはず!

気になる…。

なので、続く第1章にて、この疑問を解決してもらいましょう!

第1章:爪痕と警戒

自責の念

初冬の早朝。

美世は自室の鏡を見つめて、自分の格好におかしな箇所がないかを何度も確認していました。

”みっともない姿はさらせない。”

すると部屋の外から、清霞が美世を呼ぶ声が聞こえてきます。

「そろそろ行くぞ。」

急いで部屋から出ると、そこには軍服に身を包んだ清霞が立っていました。

その表情は硬く、翳りさえ見えます。

それは別邸から帝都に戻った日からずっと…。

二人はこれから、清霞の職場である対異特務小隊の屯所に向かうことになっています。

なぜ美世まで…と言うと、それは数日前の駅での出来事が原因でした。

『我が娘よ…。』

駅で出会ったあの男が、美世に向けて発したその言葉。

その言葉から、甘水直が、美世を認識し狙っていることが判明したのです。

従って、今日はその件で打ち合わせをすることになっているのでした。

緊張した面持ちの美世に気付いたのか、清霞は口元を緩ませて美世に声をかけます。

「そんなに気負うな。」

その清霞の表情に、美世も少し落ち着くことができました。

「いってらっしゃいませ。」

送り出してくれるのは、いつも穏やかに微笑むゆり江です。

家事に時間を割けない美世の代わりに、朝早くから来てもらっていました。

いつもと変わらぬその笑顔に、美世の心は安堵し、励まされます。

「いってきます!」

美世も清霞も微笑み返すと、二人は屯所に向かって出発するのでした。

道中の車の中で、清霞は美世にぽつり。

「すまない。危険に巻き込んだな。」

そう言って、厳しく苦し気な清霞の表情に、美世の心は締め付けられます。

「いいえ。元々わたしも無関係ではいられないのですから。」

”だから自分を責めないでほしい。”

美世はそう続けたかったのですが、そんな気休めの言葉に意味がないのは分かりきっていました。

なので言い出すことはないまま。

そんなやり場のない悲しみと悔しさ抱えた美世は、あの日のことを思い出すのです。

出現

帝都に戻って来たあの日

美世と清霞、そして新を迎えたのは見知らぬ中年の男性でした。

『我が娘よ…。なんて仰々しいかな。』

そう言って白々しく笑うその男性。

短めにそろえた白髪交じりのこげ茶色の髪。

面長で彫りの深い顔立ちに黒縁の丸メガネ。

色の濃い着物と袴にとんびを纏う、身なりの良い部類の平凡な男性

しかしその男性がただ者ではないことは美世にも分かりました。

清霞も新も、すでに殺気立って構えています。

「甘水直か!」

清霞が落ち着いた声色で尋ねると、その男性は軽く頭を下げました。

『ええ。ぼくが甘水です。』

すると新が険しい顔で甘水の言葉を遮ります。

「その下手な芝居はやめてはいかがですか。殊勝な態度をとってもムダです。」

そして新は続けました。

「甘水の長男は幼少から残忍かつ酷薄で手が付けられない子どもだったと聞いています。」

「人の根っこはそう簡単に変わらない!」

新の叫びにしんと一瞬の沈黙が訪れました。

しかし甘水の笑い声でその沈黙は破られます。

『ははは。そうだ。さすが薄刃本家の後継ぎは分かっているな。』

目じりに涙まで浮かべて大笑いする甘水でしたが、ひとしきり笑い転げると獰猛な表情へと一変します。

甘水の視線は美世へと注がれました。

『人の性格など些細なもの。自分の目的を達成するためならなおさら、いくらでも偽れる。』

得体の知れない甘水の様子に美世は恐怖を感じます。

それから甘水は、清霞と新の殺気などものともせず、口元を歪ませて言葉を発しました。

『嫌だね。物騒な。ぼくは挨拶をしに来ただけだよ。戦う意思はないよ。』

清霞がその言葉に反応します。

「信じられんな。それに貴様はすでに捕縛対象なのだ。」

しかし甘水は動じることなく話を続けました。

『うちの者が貴公に振られたと言うので挨拶をしに来たのだよ。贈り物も用意済み。きっとぼくに協力したくなるはずだ。』

それを聞いてぴくりと反応する清霞。

贈り物…だと?」

甘水はその問いに高らかに答えます。

『そう。今回軍が摘発した場所はただの実験場。拠点はあちこちにある。』

『貴公の部下がその一部に乗り込んだようだよ。罠とは考えずに…。部下が無事だといいね。』

清霞はわずかに眉を上げて唇を震わせたように見えました。

そこにタイミングを計ったように式が飛んで来ます。

清霞は、その式の表面に書かれた短い文に視線を走らせました。

『ちょうど来たね。どうだい?協力したくなる良い知らせだったろう?』

清霞はその式を握りつぶすと小さく舌打ちします。

「貴様を捕まえれば問題ないこと。」

その清霞の言葉に新が応じました。

「少佐。わたしも手伝います。」

清霞はすでに甘水に向かって走り出しています。

そして新も拳銃を構えました。

”おかしい。”

美世はそこで、この状況の奇怪さに気が付きます。

駅の構内は人で溢れているにも関わらず、誰もこちらを注視する者がいないのです。

”これがあの人の異能かしら?遮断している?それとも結界?”

美世がそう思ったその時、甘水の姿が急に透明になったような気がしました。

そして美世の耳元で不気味な声が囁かれます。

『美世。ぼくの娘。きっと迎えに来るよ。』

…いつの間にか美世の隣には甘水が立っていました。

「美世!動かないで!」

新の声。

そして”ぱん”という銃声が響きます。

しかし、男性はもう…いませんでした。

父親

あの日の出来事…甘水のことを考える美世は、車中で気分が悪くなっていました。

”わたしは斎森の娘ではなかったのかしら。”

美世は甘水の言った『我が娘』という言葉…その真意が気になって仕方がなかったのです。

”信じたくないわ。”

それが真実なら斎森家での扱いは当然だったということで、あの苦しかった日々が正しかったことになるのだから。

そして何よりもあんな人物が自分の父だなんて美世には到底考え難いことなのでした。

甘水の「贈り物」…それは最悪なものでした。

異能信教の拠点と思われていた場所のいくつかに、帝都の軍が突入したところ、仕掛けられていた爆弾が爆発したのです。

被害は甚大で、もちろん清霞の部下もひどく傷つけられていました。

それにはあの五道も含まれていたのです。

だからこそ、美世は甘水のような男が自分の父親かもしれないことを受け入れることはできませんでした。

執務室

美世が車中でそんなことを考えていると、あっという間に屯所に到着しました。

美世と清霞は車から降りると、すぐに中へと向かいます。

早朝というのに、屯所内は隊員が忙しなく動いていました。

「美世。今からお前には会議に参加してもらうのだが、先に紹介したい人物がいるのだ。」

清霞が美世に話しかけます。

甘水から狙われている美世は今や警護対象…おそらく警護してくれる人物を紹介されるのだと美世は考えました。

そんな美世を清霞はある部屋へと案内します。

「ここは私の執務室だ。勤務中はほぼこの部屋にいる。」

美世は驚きました。

「こちらに入ってよろしいのですか?機密事項などがあるのでは?」

すると清霞は問題ないと答えます。

清霞の説明では、しばらく美世は、清霞の部屋で保護されることになっているとのことでした。

執務室に入ると清霞は美世を心配そうに見つめます。

「疲れたか?」

美世が首を横に振ると、清霞は美世の顔に自分の顔を近づけました。

「顔色がよくないな…。」

美世は一気に頬が熱くなって咄嗟に身を引きます。

先日の別邸での出来事を思い出してしまい、恥ずかしくてたまらない美世。

すると清霞はそんな美世を見て笑い出しました。

「意識しすぎだ。さすがに仕事場ではしないぞ。」

美世はしどろもどろ。

「し、仕事場では…?ですか?」

清霞はからかうように言いました。

「家でも…だ。」

面白がられていることに気付いた美世が憤慨していると、部屋のドアがノックされる音が聞こえてきました。

待ち人来たる、のようです。

陣之内薫子

美世はピッと姿勢を正しました。

ドアの外から声が響きます。

「隊長!陣之内です。お待たせいたしました。」

その声に、清霞が言葉を返します。

「入れ。」

するとドアを開けて、すらりとした軍装の…女性が入ってきました。

”綺麗な女の人…?”

入ってきたのは長い髪を一つに束ねた女性

美世と同じくらいの年頃で、凛と整った顔立ちの美しい女性でした。

美世と目が合うと、その女性は微笑みます。

同性でも見惚れるような麗人で、舞台役者のよう。

美世が惚けていると、清霞が女性に着席を求め、挨拶をしていました。

「突然呼び出してすまなかった。」

清霞はそう言うと、今度は美世に向かってその女性の紹介を始めます。

「美世。彼女は陣之内薫子だ。普段は旧都の第二小隊で任に就いている。今後お前の警護を任せることになる。」

そして今度は薫子に美世の紹介をしました。

「陣之内。彼女は私の婚約者だ。斎森美世という。」

それを聞くと薫子は美世に向かって挨拶をしました。

「陣之内薫子と申します。よろしくお願いいたします。」

美しく礼儀正しい薫子に圧倒されながら、美世も挨拶を返します。

「斎森美世と申します。こちらこそよろしくお願いいたします。」

そして二人は握手を交わしました。

「久堂さんの婚約者ってどんな人なのか気になっていたんです。美世さんみたいな穏やかな方で納得です。」

外見とは裏腹にさっぱりした口調の薫子。

”良かった。いい人みたい。”

美世は安心します。

「お前には美世の護衛を頼みたい。」

清霞が薫子に向かって話しました。

薫子は顔を引き締め、はいと返事をします。

「悪いな。他の者より危険が大きい任務だ。」

申し訳なさそうな顔をする清霞に、薫子ははっきり「構いません」と言い放ちます。

「女性同士の方が良いでしょうし。何より隊長と私の仲じゃありませんか。」

…その薫子の言葉に、少し引っ掛かりを覚える美世…。

”旦那さまとの仲…?特別な繋がりでもあるのかしら?”

不意に、もやもやした感情を持った美世。

少し考えた後、思い切って尋ねてみることにしました。

「あの?お二人はどんな仲でいらっしゃるのですか?」

すると薫子が答えます。

「あ、実は私、昔久堂さんの婚約者候補だったんですよ。」

その回答に、美世は衝撃を受けました。

かつて清霞に大勢の婚約者候補がいたことは美世も承知していましたが、実際に会うのは初めてで…。

すっかりとそんなことを忘れてしまっていたのです。

「昔のことを蒸し返すな。」

清霞がやんわりと話を遮りました。

「すみません。良い気持はしないですよね。もう言いませんので。」

薫子はそう言いましたが、美世の心の中は急にざわつき出します。

今でも十分親しそうに見える清霞と薫子の仲が気になって仕方がありません。

清霞の誠実さや優しさを信じてはいるものの、目の前の美しい婚約者候補の存在に焦ってしまったのです。

「不束者ですがよろしくお願いします。美世さん。」

そう言う薫子に、なんとか笑みを返す美世でしたが、その心が晴れることはありませんでした。

会議

会議の時間が間近に迫ると、美世たちは会議室に移動しました。

それまで執務室で会話を交わしていた美世たち。

しかし美世は、”婚約者候補”というワードが頭から離れず、会話の内容は全く覚えていませんでした。

それでもさすがに会議の際にうわの空だとまずいと思う美世は、気を引き締めて臨みます。

清霞に指定された席に着くと、美世は会議室を見渡しました。

まだ人は少ないものの、部外者の自分は明らかに場違いだと思う美世。

しかも先ほどの衝撃が後を引いていて、気を抜いたら変な想像を繰り広げてしまいそうでした。

美世は、”しっかりしなくちゃ”と再度自分に喝を入れます。

そうこうしていると、続々と会議の参加者が集まってきます。

最後に大海渡少将が入ってくると、そこで会議が始まりました。

しかしひとつだけ席が空いています…。

おそらくその席はのもの。

今回は薄刃家の代表として新も呼ばれているのでした。

”時間なのにまだ来ない…心配だわ。”

美世が新を案じていると、会議の資料が回ってきます。

するとおもむろに清霞が口を開きました。

「今回、対異能心教のため、人員を補充した。以前帝都で任務に就いており、皆知っていると思うが紹介する。陣之内!」

清霞の呼びかけに、はいと返事をして薫子が起立します。

猛者の集う今回の会議で、ひときわ異彩を放つ薫子が参加者の視線を集めていました。

「陣之内薫子です。五道さんの分も精一杯努めさせていただきます。宜しくお願いいたします。」

「以前帝都で任務に就いていた…」、その言葉を聞いた美世は納得。

以前帝都にいたというのなら清霞と親しくても不思議ではないのです。

ただ…理解はできても納得はできない美世。

やはりもやもやは取れません。

しかし、そんな自分勝手な理由で薫子の存在に目くじらを立ててはいけないと美世は思い直しました。

”五道さんの実力はすごいと聞くわ。きっと薫子さんも同じくらい優秀なのね。”

もやもやとは別に、美世には薫子を羨ましいと思う気持ちも湧きあがってくるのでした。

脅威

薫子の紹介が済むと、会議は次の内容へと移ります。

それからいくつもの議題を話し合い、ついに話題が甘水とその部下へと及びました。

報告したのは百足山(むかでやま)という30前後の班長のひとりです。

「隊長が一戦を交えた相手は資料の通りです。」

資料にはその者は宝上家の異能者との記載がありました。

異能者は国にその所在を管理されているというのに、監視の目をすり抜けたひとりがその男です。

実は、それは本来ならばあり得ない事態なのでした。

異能者は国に居場所を管理されているからです。

「国が監視を怠った形跡はありません。しかし宝上の足取りが途絶えて久しく、誰も疑問に思っていませんでした。」

その報告には、参加者一同、首をかしげるしかありません。

”いなくなったのに、誰も気に留めなかった”というのです。

報告を聞いていた大海渡少将が息を吐きました。

「薄刃と同等の異能だな。明らかに人の精神や脳内に干渉しているようだ。」

大海渡少将は話を続けます。

「薄刃新がいれば話が早いだろう。彼はまだか?」

その言葉に室内の空気がざわつきます。

「薄刃と協力なんて…」、「薄刃は信用できない…」、そう言った声が美世の耳にまで届きました。

異能者を取り締まるという薄刃の異端な立場上、偏見や差別意識はどうしても生まれてしまうのです。

堯人皇子の意向で薄刃家の存在が機密ではなくなったものの、薄刃家は異能者たちに遠巻きにされているのが現状でした。

「すみません!遅れてしまいました。」

その時、まるでタイミングを計ったかのように新が現れました。

「忙しいのは理解するが時間は守るように。」

清霞はそう新に声をかけると着席を促します。

ひそひそと中傷の言葉が新の耳にも入ったと思われましたが、彼は涼しい表情を崩すことはありませんでした。

「遅れてきたからには成果はあるのだろうな。」

清霞に尋ねられると、新は飄々と話を始めます。

「甘水の異能については確認がとれています。」

そして肩をすくめると話を続けました。

「しかし、知ったところでどうこうできる気がしません。あまりに危険で、あの男には持たせてはいけない力です。」

皆新の報告を聞き逃すまいと耳を澄ましていましたが、その言葉に緊張が走ります。

「奴の異能は人の近くを歪ませます。視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚…その情報の何もかもを操作できる力です。」

新の報告に、室内が再びざわめき始めました。

ありえない…人の領分を超えている…など意見はそれぞれ。

新は冷静に再び話し始めます。

「騒いでも仕方がありません。今ここに紛れ込むことも難しくない。別の人間に成りすますことすら可能でしょう。」

その話に、美世は身震いしました。

実際に身を持って体験した美世はその能力の恐ろしさがわかっているのです。

「もちろんそれほどの強大な力は一日に使える回数に限りがあります。使える範囲にも。」

そこで大海渡少将が口を開きます。

「…しかしその制約がどれくらい弱点になるか。甘水、そして異能心教との戦いは厳しくなるのを避けられないだろうな。」

その言葉に一同が沈黙しました。

目的と保護

その静寂を清霞が破ります。

「弱点を知り、備えるためには、まず異能心教及び甘水直の目的を考えなければならない。」

そして清霞は別邸で起こった事件で知りえたことを皆に伝えました。

「目的は、異形の一部を人に取り込ませ、異能を目覚めさせることだ。」

清霞の話に百足山班長が挙手で発言を求めます。

「報告からは、甘水は新世界を作り、その王になりたいのだと推測されました。」

「しかし、それならば一般人に能力など与えず、その力を誇示したほうが早いのでは?」

百足山班長の意見はもっともでした。

異能者は人間でありながら、常人の先を行く存在なため、すでに優位にあるのです。

しかも甘水の能力はその異能者たちを凌駕するのですから、異能者を増やそうとする必要性がないと思うのは当然です。

清霞は百足山班長の問いに答えました。

「それだけ自分の力に自信があるのだろう。通常の異能者が増えても脅かされない自負というべきか。」

それだけ話すと、清霞はスッと美世に視線を移します。

「甘水の行動原理がそうならば、『夢見の力』を欲しがっているのは間違いないだろう。」

すると新が補足します。

『夢見の力』薄刃の全てと言ってもいいものです。神のように崇める者もいて、それはおそらく甘水も。」

さらに清霞が続けました。

「奴は必ず『夢見の力』を持つ斎森美世を狙う。万全の守りで迎え撃つのが我々の仕事になる。」

対異能心教については”美世の守り”を中心とする方針を全体に周知させたのでした。

「守り…か。何かあったとき、君が駆けつけられなければどうしようもないな。」

そんな大海渡少将に対し、清霞は淡々と伝えます。

「彼女には明日以降もここに通ってもらいます。」

新もそれが安心だと口を挟みました。

大海渡少将が美世に声をかけます。

「君はそれで良いか?」

ハッとして美世は頭を上げました。

瞬時に、自分が清霞の仕事の邪魔をすることにならないか、と不安に思う美世。

すると清霞が美世を励ますように優しく言葉をかけます。

「正直に言えばいい。仕事に支障がでるかは問題ではない。お前を守ることが何よりの重要な仕事だからな。」

不安な心を見抜いたような清霞の言葉に、美世は頷きました。

「はい。お願いします。」

すると大海渡少将が立ち上がります。

「決まりだ。では斎森美世は今日から対異特務小隊で保護する。上の許可は私が取る。では各自任務に就くように。解散!」

生きてきた意味

新は屯所での会議が終わると、足早に市街を歩きます。

”このままでは甘水に絶対勝てない…。”

甘水直は新よりもずっと強い…それが薄刃家で調べて、新が確信したことでした。

薄刃の異能者を止められるのは薄刃の異能者だけというのに、甘水は新でも歯が立たないのです。

おまけに向こうには宝上の者もいる上、他の異能者も付き従っているかもしれないということ。

”このまま戦えば、たとえ久堂少佐がいようとも確実にこちらが負ける。あれは、薄刃の恥だ…。”

甘水の名前を聞いてからというもの、今回の件、新は全ての責任は薄刃家にあると思っていました。

危険人物と分かっていて、早くに処理しなかった罪、離反者を追いきれなかった罪…。

そう考える新は、美世だけは絶対に守り抜かなければと決意するのでした。

”最悪美世さえ無事なら薄刃家は守られる。たとえ刺し違えても甘水はこの手で!”

新は自分の手のひらを見下ろします。

そして必ず異能心教の、甘水の弱みを見つけ出して倒すことを誓いました。

まっさらな薄刃家を残していけるように…。

”それこそが薄刃家の異能者として自分が生きてきた意味なのかもしれない。”

新は白い息を吐いて、真っ直ぐに前を見て冬の街を進んでいくのでした。

第1章の感想:ちょ、ちょっと!なに!あの女!婚約者候補ですって?

どよーんとした空気が漂う第1章でした。

結構大変なことになっていますね…。

軍の会議まで開かれて、事の重大さを痛感させられるお話でした…。

新の辛い思いがひしひしと伝わってきます。

薄刃の罪…ようやく薄刃家が変わっていけると思っていた矢先の出来事で、新がかわいそうです。

甘水め。

気持ち悪い奴め。

この野郎…(お言葉が過ぎました、すみません。)!

ですが、ですが、ですが!

新、すみません!

でも、わたくし、どうしても新よりも薫子の方が気になってしまいますー!

何だ、あの人!

「婚約者候補でした♡」とか言う必要あります?

「隊長と私の仲♡」?

そのワード全く出す必要ありません!

序章で予想した通り、これ、美世のライバル的な存在登場ですよね!

しかも結構な強さ…。

出会ってすぐに美世の心をもやもやさせるなんて、なんてことー!

まあ、清霞さまが美世以外の女性に傾くとは到底考えられないんですけど。

でも美世を応援する会の会長(え?いつの間に結成?)としてはちょっと黙っていられません。

薄刃のことも新のことも、甘水のことも、もちろんかなり気になっていますが、やっぱり薫子の登場には敵いません!

すぐに第2章にて続きを確認させていただければと思います。

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