わたしの幸せな結婚(小説・ノベル版)2巻第1章のネタバレ感想に評価も

こちらの記事では、わたしの幸せな結婚2巻 第1章のネタバレを紹介しております。

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目次

わたしの幸せな結婚2巻第1章のネタバレを紹介!

第1章:悪夢と不穏な影と

美しすぎる婚約者

季節はすっかり夏になり、午後になるとぐっと気温が上がるようになりました。

そんな汗ばむ陽気のなか、洗濯を終えた美世は、ふうと息を吐きます。

夏本番ともなると、暑さでぐったりしてしまう美世。

”しゅっ。しゅっ。”

しかし、表の庭からは何やら空を切る音が聞こえてきます。

美世がその音が聞こえる方を覗くと、久堂清霞が木刀で素振りをしている姿が目に入りました。

動きはしなやかで美しく、そして欠点のない美貌の持ち主。

それがこの家の主、清霞です。

”いけない。旦那さまに見とれている場合じゃないわ。もう稽古が終わるころよね。”

その美しさに目を奪われていた美世でしたが、稽古終了の気配に気付いて家の中に入ります。

そして手ぬぐいと冷たい水を用意して再び清霞の元へ戻るのでした。

「旦那さま。どうぞ。」

ちょうど清霞が稽古に一段落つけたところで、美世はそっとそれらを差し出します。

「ありがとう。」

そう言って微笑む清霞の表情に、美世の頬は赤くなってしまいました。

それに気が付いた清霞。

「顔が赤いぞ。大丈夫か?」

そう言って美世の額に手を当てます。

美世は清霞の美しさに、心臓が一気に高鳴りました。

「熱ないようだが。体調が悪くなったらちゃんと休むのだぞ。」

清霞はそう言って、手を離して、水浴びのために家に入っていきます。

清霞の後姿を見送ると、美世の心臓はようやく落ち着きを取り戻すのでした。

「ごめんください。」

美世が清霞の後に続いて家に入った数分後、突然の来客がありました。

そのお客様は背の高い美しい女性で、華美なワンピースを着ています。

「初めまして!あなたが美世ちゃんね。私は久堂葉月清霞の姉です。」

そう言って、美世を見るなり駆け寄ってきました。

突然のことに呆気にとられる美世でしたが、なんとか「初めまして」と挨拶を返します。

葉月は、明るい印象の美女。

どことなく清霞に似た顔立ちに、女性らしく柔らかい雰囲気と、緩く波打つ茶色の髪。

身に付けた洋服や装飾品には質の高さが伺え、彼女の立場を良く表していました。

「お久しぶりでございます。葉月さま。」

ゆり江がそう出迎えて微笑みます。

「まあ、ゆり江!本当にお久しぶり。元気そうで何よりだわ!」

葉月も懐かしそうにゆり江の手を取り、親しみを込めた挨拶をするのでした。

「全く…相変わらずだな。姉さん。」

そこに水浴びを終えた清霞がやって来て、仏頂面で声をかけます。

「あなたこそいつまでも変わらず無愛想ね。こんな可愛らしい婚約者ができたというのに。」

葉月はそう唇を尖らせました。

そして葉月は美世の方に向き直ります。

「美世ちゃんって呼んでもいいかしら?実は私は清霞に頼まれて、あなたの先生を引き受けたの。」

美世はその言葉に驚いてしまいました。

美世は確かに、久堂家にふさわしい嫁になれる様、作法などを学びたいと清霞に頼んでいました。

そして清霞がそれを了承し、先生を手配してくれると言ってくれたことも覚えていました。

しかし、その”頼んだ先生”がまさか清霞の姉とは聞いていなかったのです。

美世は混乱しながら、清霞との会話を思い出すのでした。

家庭教師

清霞との会話…それは美世の淑女教育のことについて、でした。

斎森家とのいざこざが終わり、平穏が戻って来た美世。

しかし、漠然と「このままではいけない」という焦りが、美世の頭の片隅に常にあったのです。

一般的な令嬢なら、当然身に付けているはずのことを身に付けていない美世。

お茶やお花やお琴…それだけではなく、礼儀作法や話術等…。

このままでは久堂家の嫁は務まらない…。

そう考えていたのでした。

そこで、美世は意を決して、清霞にそれらの淑女教育を受けたいとお願いしたのです。

「だめというわけではないが…どうしてもなのか?」

清霞はその願いを聞いて、難しい顔で考え込みました。

美世に負担がかかることを心配する清霞は、すぐに許可してはくれません。

「はい。どうしても。先生は自分で探しますし、旦那さまに迷惑はおかけしません。」

美世はそう言って深々と頭を下げました。

清霞はため息をつくと、手を伸ばして美世の頬に触れます。

「顔色があまり良くないな。今でも無理をしているのではないのか?」

そう心配するのでした。

美世は首を横に振ります。

「無理はしていません。わたしは元気です。」

触れられた頬を赤く染めながら、美世はそう言って引きませんでした。

「まあ、確かに。いまも熱があるくらいの顔色だな。」

美世は、その清霞の発言にうろたえてしまいます。

すると清霞は「くくく」と笑いました。

清霞は美世をからかったのです。

からかわれたと分かって、なんだか少しむっとしてしまう美世。

すると清霞は笑いながら「すまない」と謝りました。

「まあ、いいだろう。教師ができる人間には心当たりがあるから連絡して来させよう。」

結局許可した清霞。

「遠慮はせずによい。暇人を有効利用するだけだからな。」

…その暇人が葉月のことだとは、美世は思いもしませんでした。

前進

”まさか旦那さまのお姉さまが先生としていらっしゃるだなんて…。”

美世は緊張と不安でいっぱいでした。

葉月はそんな美世を見て微笑みます。

「大丈夫よ。私が責任を持って、美世ちゃんを立派な貴婦人にしてみせるから。」

そうにこやかに宣言したのでした。

それから、美世と清霞、そして葉月は部屋に入って三人で話をすることに。

「美世ちゃんはお勉強がしたいのよね?」

まずそう葉月が口を開きました。

その問いに大きく頷く美世。

「私が先生で嫌じゃない?」

葉月は心配そうにそう聞きます。

「嫌とは思いません。どうしてですか?」

葉月を真っ直ぐに見つめて、美世はそう聞き返しました。

「私は一度結婚に失敗しているの。それに小姑とか煩わしいでしょう?」

少し不安そうに言う葉月に、美世ははっきりと答えます。

「そのようなことは…気にしません。」

すると葉月の顔がぱあっと明るくなりました。

そして美世を抱き締めます。

「もう、なんていい子なの?清霞、この子うちに連れて帰っていい?」

葉月はそう清霞に話しかけました。

「だめだ。」

清霞はその申し出をぴしゃりと断ります。

「うちでみっちりお勉強した方がいいのに…でもあなたが寂しくなってしまうものね。」

姉のからかいに、言葉を失う清霞の姿はとても珍しく、緊張する美世の心を和ませました。

”でもなぜか?”

美世は胸の奥で寒い風が吹いたような気がしていました。

”寂しい?なぜかしら?”

すると異変に気が付いた清霞が美世に声をかけます。

「どうした?体調が悪いのか?」

葉月も美世の方を見て、心配そうな顔をしました。

”もしかしたら旦那さまはなにか知っているのかもしれない。”

”体調を過保護に心配するのはそれが理由かもしれない。”

そう思う美世。

しかし、だからといって立ち止まったままでいるわけにはいきません。

美世は前に進みたかったのです。

「大丈夫です。」

美世はそう強く答えました。

すると清霞はそれ以上何も言いません。

そして、話はまた勉強の方に戻ります。

目標が必要ね。」

葉月はそう言いながら、いくつかの教本を美世の前に並べました。

「二カ月後にちょうどいいパーティがあるから、それに一緒に参加することを目標にしましょう!」

そのためには、前に並べた教本を学ぶ必要があると葉月は微笑みます。

「大丈夫、主催者とは遠慮がいらない仲だし、パーティも気安い親睦会みたいなものよ。」

美世はその話を聞いて、一気に不安が押し寄せてきました。

思わずすぐに断ろうとする美世でしたが、そこに清霞が口を挟みます。

「やっていればいいじゃないか。実際にできなければ学んでも意味がない。」

清霞にそう言われて、美世は思い切って決断しました。

”変わりたいなら、やるしかない。”

「わかりました!パーティに出させてください!」

美世の心臓は、ただ「行く」と宣言しただけで、すでに壊れそうなくらい激しく動き出してしまいます。

「心配しないで。頑張りましょうね。」

葉月は、不安と緊張でいっぱいいっぱいの美世に、笑顔でそう言いました。

”優しいところが旦那さまと似ているわ。この方が先生で良かった。”

美世はそう思い、またしても清霞に感謝するのでした。

気配

葉月は今後のことを大まかに打ち合わせた後に、持参した山のような教本を置いて自宅に戻りました。

美世は今、その教本を嬉しそうに眺めています。

そして清霞は、珍しく目を輝かせている美世を見つめていました。

”このままではいけないのだが。”

そんな複雑な思いを抱えながら…。

その日の夜、清霞はある気配を感じて目を覚まします。

それは良く知る気配…。

これまで何度も感じてきたその気配は、もはや無視することは難しくなってきていました。

”考えてみれば、最初からその兆候はあったのだ。あまりにも淡くて気付けなかっただけで…。”

その気配とは、異能の気配でした。

”異能の気配が確かにここにある。”

清霞は布団を抜け出し、美世の部屋の前まで来ていました。

美世の部屋からは、苦悶する声が漏れ聞こえます。

清霞は襖を開けて部屋に入りました。

すると異能の気配が一段と強くなります。

それでも清霞はひるむことなく美世の傍まで近づくと、そっとその傍らに腰を下ろすのでした。

「いや…やめて…。」

悪夢にうなされているらしく、弱々しくうわごとを口にする美世。

「大丈夫だ…。もう大丈夫。」

美世の手を片方の手で包み込むように握り、もう片方の手で美世の前髪を払う清霞。

美世の表情が和らぐまで、清霞はその冷たい手を握り続けるのでした。

進むべき道

明け方、美世はぼんやりと目を開けます。

”また悪夢を見た…。”

斎森家からやって来て早数カ月。

それなのに、美世はいまだ毎晩のように悪夢にうなされていました。

その悪夢には清霞やゆり江が出てくることもあり、そんな日は美世の胸はさらに痛むのです。

そうやって悪夢を見るのが怖くて寝るのをためらう美世。

そのせいでどんどん寝不足になり、体調もあまり良いとは言えなくなってきていました。

一時期健康を取り戻したかのようだった美世の身体も、再び下り坂

それでも清霞に心配はかけられないと思う美世。

勉強や家事、やることはたくさんあると自分に言い聞かせて立ち上がります。

そしていつも通り、台所へ向かうのでした。

それから無事に清霞を送り出すと、美世はふうと息を吐きます。

美世を見ていたゆり江が心配そうに声をかけました。

「美世さま、くれぐれもご無理は…。」

美世は慌てて大丈夫ですと否定します。

心配してくれる人がいる幸せを噛みしめる美世。

しかし、それに甘えていてはいけないと自分を戒めました。

”寝不足でも決して寝れていないわけではない…。きっとそのうち平気になるわ。”

美世はそう思いながら、台所で洗い物を始めるのでした。

洗い物が一段落すると、次は洗濯にとりかかる美世。

冷たい水は心地よく、洗い上がりの達成感もあり、美世の身体はなんとなくスッキリした状態になりました。

”大丈夫、まだ頑張れるわ。”

実家にいたときに比べたら大したこともないと思う美世。

気合を入れなおして、午後に予定されている葉月との勉強会に向けて教本を読もうと考えるのでした。

「ゆり江さん、わたし、少し部屋で予習をしたいのですが…。」

そうゆり江に話すと、ゆり江は快く頷きます。

「お掃除はお任せください。」

ゆり江の負担を増やしてしまうことを申し訳なく思いながら、美世は自室で「家庭のすゝめ」という本を開くのでした。

そこには家事の基本が書かれているようで、最初の何頁かには「良妻賢母」についてが長々語られています。

急に不安になる美世…。

”今となにが変わるのかしら?”

「良妻賢母」ではなく、義母の香乃子のような振る舞いをするのが理想の妻なのか、清霞にふさわしい妻なのか。

そしてそれが正しい道なのかが分からず、不安なのでした。

呼び方

正しい道についてぼんやりと考えていると、あっという間に葉月の来る時間になってしまいました。

そこに時間通りに葉月がやって来ます。

美世と葉月はは軽い挨拶を交わすと、早速勉強に取りかかるのでした。

「さて美世ちゃん。今日は何から始めましょうか。」

今日も美しい葉月は、にっこり笑ってそう言います。

その所作の一つ一つが洗練されていて美しい葉月。

そんな葉月を見るたびに美世は自信を無くしていきました。

自分なんかが一緒にパーティに行けるとは到底思えず、不安になったからです。

そんな美世に葉月が言います。

「不安にならないで。美世ちゃんの身のこなしも十分綺麗よ。基本的なものは身についているわ。」

確かに家の名に泥を塗るようなことにならないよう振る舞いには気を使ってきた美世。

”苦しい日々にも役に立つことがあったのだわ。”

そう思うと美世は涙が出そうになりました。

「とりあえずはマナーと話術ね。」

そう言うと、教本を探し始める葉月。

「あの、葉月さま…。」

美世がそんな葉月に声をかけます。

すると葉月はぴたりと動きを止め、目を丸くして美世の方に振り返ります。

「今、なんと呼んだの?」

何かおかしなことをいったのかと不安になる美世。

「葉月さま…と。」

首を傾げる美世に、葉月は大きな声を出しました。

「ダメよ!」

その声にビクッと肩を震わせた美世。

「あ、ごめんなさい!大きな声を出したりして…。もう私ったらこれだから…。」

葉月はそう言って自己嫌悪のため息をつきました。

そして、気を取り直したように美世の手を取って微笑みます。

「本当にごめんね。美世ちゃん。私の事はお義姉さんって呼んで欲しいの。」

美世はその唐突な提案に驚きます。

「美世ちゃん。あなたは可愛くていい子で最高よ。あなたを選んだ清霞を初めて評価できたわ。」

「私はあなたともっと仲良くなりたいの。甘えて頼ってくれていいのよ。私たちは家族だもの。」

「だからかしこまらないで欲しいの。無理にとは言わないけど…。」

葉月はそう美世に優しく語りかけました。

お義姉さん…、そう呼べたら喜んでくれるはず…。でも、『おねえさま』と呼ぶ声をどうしても思い出してしまう…。”

なので、美世は申し訳なさそうに葉月に言うのでした。

「あの、葉月さん…とお呼びしても良いでしょうか?」

美世の言葉に、葉月は笑って了解してくれました。

がっかりした様子を少しも見せない葉月の心遣いに、嬉しさを感じる美世でした。

『オクツキ』

ここは対異特務小隊の屯所。

ここで、今日も書類の山を捌く清霞。

そこに五道がやって来ました。

「少将がお見えになりましたよ。」

予定より早めの来客、しかし直接の上司である本日の来客。

清霞は応接室に急ぐのでした。

「遅くなりました。大海渡少将閣下。」

そう言って応接室に入ると、軍服の大男がそこに待っていました。

彼は大海渡征(おおかいと まさし、帝国陸軍参謀本部に籍を置く軍人で階級は少将。

大海渡家の後継ぎで、40ながら重鎮と肩を並べる軍の有望株でした。

「早く来てすまない。話しておきたいことがあったのだ。」

大海渡少将はそう清霞に話します。

「墓荒らしがでた。」

彼はそう続けました。

「それは警察の仕事では?」

清霞がそう尋ねます。

「確かにそうだ。まだ何か起こったわけではない。しかし、郊外の”禁域”に侵入されたのだ。」

大海渡少将の話に絶句する清霞。

”禁域”とは立ち入りを厳しく禁じられた地域で、国の機密がごろごろしている場所のこと。

”その中にある墓地が暴かれたということは…。”

清霞は、大海渡少将がわざわざこのことを伝えに来た理由に気が付きました。

「まさか…。」

そう驚く清霞に、大海渡少将は淡々と伝えるのでした。

「そうだ、『オクツキ』が暴かれたようだ…。」

その話に清霞は思わず息を吞み込みます。

『オクツキ』とは一言で言うと、「異能者たちの墓」

死してなおその強大な力を持つ異能者たちの魂。

それを封じて置く場所が、『オクツキ』なのです。

”解き放たれた強い力を持つ霊が禁域の外に出たら、どんな被害が出るか…。”

清霞はそんな大事が起っていることを知り、解決までに膨大な時間が要されることを即座に理解しました。

「状況は?どれだけの封が解かれたのですか?宮内庁はどんな手を打っているのですか?」

清霞がそう聞くと、大海渡少将は険しい顔でため息をつきます。

「あまり情報が回ってこないのだ。宮内庁の術者がいくつか抑えたとは聞いている。」

それを聞いて、清霞も一緒にため息をつきたくなりました。

「つまり、すべて抑えきれてないということですね。わかりました。こちらでも警戒しておきます。」

清霞の言葉を聞くと、大海渡少将は立ち上がって部屋から出ようとします。

「もう出られるか?すぐ宮城に行こう。」

帝のいる宮城まで一緒に行くことになっていた清霞と大海渡少将。

当初の予定通り、連れだって宮城に向かうのでした。

移動中の車内で、ふたりは話を続けています。

もとより公私ともに関わりがあるふたり

話題には事欠きませんでした。

「清霞、婚約したそうだな。」

突然、話題が清霞の婚約のことになります。

「いろいろあって大変だったそうだな。それでもその女性を選ぶとは、相当だな。」

大海渡少将はそう言って笑いました。

斎森家が全焼するような大惨事は、彼の耳にも入っていたよう。

清霞はからかわれて、少し息苦しさを感じたのか雑に話題を逸らそうとしました。

「辰石はもう先に?」

その辰石とは、辰石家の長男、一志のことでした。

前当主の実からその座を引き継いだ一志。

これまで遊び歩いていたという噂があったにもかかわらず、煩雑な手続きを難なくこなした一志。

意外にも滞りなく、後継ぎの役割をしっかりと果たしているのでした。

今日の宮城での用事の半分は一志にあるのです。

そのため、宮城で合流して話をすることになっていました。

一志

清霞と大海渡少佐は帝のいる居城に到着します。

慣れた足取りで屋内に向かうと、すでに一志は先に到着していました。

「こんにちは。」

派手な着物、遊び人風の青年

にやりと笑って清霞らに挨拶をします。

「辰石…お前その格好で御前に?」

辰石は久堂家の傘下であり、監督責任のある清霞は一志の格好を見て苦言を呈しました。

「ぼくは軍属ではないので。異能者とはこういうものでは?」

悪びれもせずに答える一志。

確かに軍所属でない彼には規定など存在しない…。

ただ、最低限の礼儀は保ってほしいと思う清霞。

「これがぼくの正装なんだ。久堂さん。」

それを聞いて清霞はますます頭が痛くなりました。

「次やったら叩き斬るぞ。」

そんなひと悶着合った後、清霞・大海渡少佐、そして一志はいよいよ約束の人物に会うことになりました。

「失礼いたします。」

そう言って入った謁見室には、ある貴人が待っているのでした。

堯人

「ご無沙汰しております。堯人さま。」

そこに待っていた貴人。

真っ白な肌に真っ赤な唇。

感情の読み取れない切れ長の目。

浮世離れした容姿に威圧感。

彼は、堯人(たかいひと)…帝の子のひとり、つまりこの国の皇子、そして次の帝位を継ぐ有力候補でした。

「良く来た。」

清霞たちは揃って深々と頭を下げます。

「みな、面を上げよ。楽にするといい。」

その言葉に3人は頭を上げ、姿勢を正してその御前に座りました。

そして、次に清霞が口を開きます。

「堯人さま、まずはに挨拶をさせていただきたく存じます。」

堯人が頷くと、うながされた一志が少し前に出て頭を下げました。

「新たに辰石家当主を務めさせていただくことになりました。辰石一志と申します。」

「このたびは当家の者が罪を犯したにもかかわらず、拝謁するお許しをいただけたこと、心より感謝申し上げます。」

その一志の挨拶を受け入れる堯人。

「帝に変わり、我が辰石家を許す。これからも励むがよい。」

その言葉で、辰石家は再び帝に仕えることを許されたのでした。

異能者たちは、そのすべてが帝に仕え、帝の命令に応じる存在。

なので、帝の許しがなければその存在意義を示せないのです。

「清霞もご苦労だったな。斎森家のことは残念だった。」

そう堯人から言われて清霞は目を伏せます。

「私の力が及ばす…申し訳ありません。」

清霞のその姿を見て、堯人は笑いました。

実は、幼い頃から皇子と異能者の筆頭として付き合いがあった二人。

本当はもっと近しい関係なのです。

「構わない。決められていた運命なのだ。」

そんな堯人の様子に、清霞は肩の力が少し抜けたような気がしました。

「寛大な処置に感謝いたします。…ところで、天啓がおありだったとうかがいましたが。」

清霞がそう言って本題に入ります。

天啓とは代々の帝の直系の子孫のみに受け継がれてきた異能のひとつ。

神より、国に降りかかる厄災をあらかじめ教えられるという、つまり、未来予知の異能です。

「『オクツキ』の封が破られた。気を付けよ。戦いになる。下手すれば命も失う。」

その天啓の異能を持つ堯人。

本来は帝が天啓を使うのですが、現在帝は体調が思わしくないとのことで、代わりを堯人が務めていました。

しかし、親交があるからと言って、天啓を使う彼から直接呼び出され、忠告されるということは滅多にないことです。

「命を失うとは…誰が?」

そう聞く清霞に、堯人は淡々と答えました。

「それはまだ。我も帝位を受け継いでおらぬゆえ、力が不安定なのだ。そこまでは視えない…。」

話を聞いていた大海渡少佐と一志もゴクリと息を吞み、気を引き締めた様子でした。

それで話はお開きになると思っていた清霞。

しかし、堯人は清霞に呼び止められます。

「おぬし、婚約したらしいな。やっと。」

またその話かとややげんなりする清霞でしたが、堯人は冷やかしたいわけではないようでした。

「おぬしの婚約者、これからいろいろ大変だろう。でもおぬしならおそらく大丈夫であろう。」

そう楽し気な声でそう言います。

「それも天啓でしょうか?」

清霞はそう尋ねますが、それを堯人が答えることはありませんでした。

第1章の感想:葉月姉さま素敵です!謎ワード『オクツキ』って?そして堯人さまは不思議!

???

なんだか、話がすごいことになってませんか?

『オクツキ』って?

異能者の墓場で、強い霊がうようよしてるって、そんな危険なんですかー!

そして国の皇子も出てきちゃいましたよ…すごい人ですよね。

名字なしの堯人さま…。

完全に不思議な人物で、予知の異能持ち。

最初は美世の体調不良、美世と葉月とのふわっとしたやり取りの話だったのに、急な転換!

違う物語に変わったのかと思いました…。

ついて行くのに、何回も読み返してしまうぐらい!

…美世と清霞さまとのシンデレラストーリーじゃなかったっけ?(笑)。

それぐらい情報量が多い第1章でした。

普通に辰石家長男の一志も登場してましたね。

新たに大海渡少佐も登場して、堯人さまもいるし、誰か関係図を作成してくださーい!

葉月姉さまも忘れてはいけませんね!

そんな第1章から、もうすでに大事件が勃発する匂いがプンプンしています。

「命を落とす人」って…完全にフラグが立っているじゃないですか!

続きが怖い…ような気がしてきました。

できれば美世と清霞さまとの甘いイチャイチャがずっと見ていたいのに…。

あまりに後半のお話が濃すぎて、前半の葉月姉さまとのやり取りの記憶が薄くなってしまいました。

あの素敵な葉月姉さまの魅力をお伝えしたかったー!

…と、そんな感じの(どんな感じだ!?)第1章。

作者様の表現力や…今回もとても素晴らしくて。

細かい心情の変化や雰囲気、背景、絵がなくてもしっかりと伝わります。

むしろ伝わりすぎて「切ない」「怖い」、その他の感情が倍増しているような気がしますね。

序章でがっちり掴まれて、第1章でぎゅっと引き込まれました。

続きの第2章…怖いけど、かなり気になりますよね。

私、すごーく気になっております…。

…なので仕方がありません、早速第2章に突入したいと思います!

第2章は、美世の話が多いといいのですけど…。

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