鯛代くん、君ってやつは。(ヤマダ作:BL漫画)の1巻感想やネタバレは?

こちらの記事では、「鯛代くん、君ってやつは。」1巻1話~9話のネタバレを紹介しております。

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目次

鯛代くん、君ってやつは。1巻のネタバレを紹介!

1話:今世紀最大の出会い

カツアゲ

”今日の占い射手座1位!今世紀最大の出会いがある!”

そう今朝のテレビで確認したはずの蛯原。

朝から最高の気分でした。

しかし、なぜか大学へ行く途中に、強面の男から迫られてしまいます。

まさかの展開で、気持ちは一気にダウン。

「財布…。」

男は蛯原の行く手を塞いで、そう言います。

”カツアゲだ!”

怯えた蛯原は男を必死に振り切って大学まで逃げ込み、なんとか難を逃れるのでした。

そんな大変な目にあった蛯原。

大学に着くなり、友人の伴内に怖い人物に会った旨を説明します。

”こんな怖い顔の…”と似顔絵(とても下手くそ…)まで書いて訴える蛯原に、伴内はハッと気付いた様。

「それ、漫研の鯛代くんかも?」

自分が部長を務める漫画研究会に入ってきた1年生

それが蛯原の言う人物にそっくりだと言うのです。

でも伴内曰く、カツアゲなんかする奴じゃないとのこと。

「本当だよ!1年なの?逃げて財布は守ったけど、カツアゲされたんだよ!」

しかし、ふとポケットのお財布を確かめると、必死に守ったはずのそれがないのです。

「あれ?財布、ない…。」

”嘘だろ?まさかすでにスられてたのか?”

”だったらわざわざ脅すなよ!いや盗るなよ!”

蛯原がぐるぐる考えていると伴内が言いました。

「ほんとにカツアゲ多いらしいから気を付けろよ。」

その言葉に、蛯原は落ち込んだ様子で”もう実害出てるだろ…”と呟きます。

「なんなら今日研究会寄ってけよ!鯛代くんいると思うよー。」

伴内のそんな提案…もちろん蛯原は必死に断るのでした。

ビンゴ

結局伴内に連行されて、漫画研究会を訪れた蛯原。

「鯛代くんいるー?」

部屋の中には、伴内の軽快な呼びかけに、ぐるっと振り向く男がいました。

”出たー!”

蛯原は男の顔を見てビックリ!

その男の顔は、忘れもしない、今朝会った強面の人物だったのです。

カツアゲの男…それは伴内が言うように、”鯛代くん”その人でした。

顔を見た瞬間、あまりの恐怖に本能で逃げ出してしまった蛯原。

しかし、なぜか鯛代も蛯原を追ってくるではありませんか!

「もう財布あげるから…ホントはポイントカードは返してほしいけど…。」

「警察にも言わない!だから追わないでー!」

蛯原はそう言って逃げまくります。

鯛代も蛯原に負けず、必死に追いかけて続けます。

ついに二人の距離が縮まったところで鯛代が言いました。

「財布‼落としてましたよ‼」

「へ?」

誤解

なんと、鯛代は、蛯原が落とした財布を拾ってくれただけだったのです。

「財布…(落としましたよ。)。」

…これが伝わらず、蛯原は鯛代を誤解して逃げてしまったのでした。

「ごめん。」

そう謝る蛯原をじっと見つめる鯛代。

「でも、あんな顔と勢いで寄ってきたら、誰だってビビるよ!普通に話しかけてよ!」

蛯原は鯛代にそう訴えます。

肝心の鯛代は、蛯原の話を聞いてない様子。

なぜかボーっと間近にいる蛯原の顔を見つめていました。

「聞いてる?」

その質問でハッとなる鯛代。

どもって何も言えずにもだもだしています。

「蛯原、鯛代くんは口下手なんだよ。」

すると伴内が鯛代を擁護しました。

「口下手で片づけられるか!」

蛯原は思わず伴内に反論。

しかし、鯛代を見ると、まだ焦っている様子です。

蛯原はなんとなく申し訳ないような気持になり、鯛代を責める気持ちを失うのでした。

そのまま、何となく気まずい雰囲気が漂っていましたが、伴内が助け舟を出します。

「今日鯛代くんの歓迎会しにカラオケ行くから、蛯原も来いよ。おごるよ。」

伴内の提案に蛯原は鯛代をちらりと見て答えます。

「ふうん。用事ないからいいけど。」

ちらりと見られた鯛代は、顔を真っ赤にして恥ずかしそうにするのでした。

気が合う二人

”鯛代くんは俺を見て、なんで赤面してるんだよ…?”

そう不思議に思いながらも、歓迎会のカラオケに参加している蛯原。

「飲み物、適当に持ってくるな。」

楽しそうに歌っている部員たちを部屋に残して、一人ドリンクバーに向かおうとしました。

「お、俺も行きます!」

すると、鯛代も蛯原に付いて行くと言うのです。

そこで、二人は一緒に行くことにしました。

飲み物を入れている間、鯛代は蛯原をチラッと見て、そして、今日の出来事を謝ります。

「あの…驚かせて…すみませんでした。」

その言葉に蛯原も謝ります。

「いや、別にもういいよ。俺こそカツアゲとか決めつけてゴメンな。」

そして財布を拾ってくれたことへの感謝の気持ちも伝えました。

「財布、サンキュ。」

鯛代はそれを聞いて、ホッとしたような、でもドキッとしたような顔になります。

そんなことには少しも気付かない蛯原。

蛯原はふと鯛代の携帯に付いているストラップが目に入りました。

「え、それ、オジンダム?いいよな、オジンダム!俺そのアニメは好きなんだー!」

今まで好きな人に会ったことがなかった蛯原は、鯛代のストラップを見て大興奮

「え?鯛代くんも好きなの?」

あまりにもテンション高く質問してくる蛯原に、驚いた様子の鯛代。

「…まあ。」

そう答えるのが精一杯。

その回答にさらに盛り上がる蛯原。

「うわーすごい!好きな人に初めて会ったよ!一番好きな戦士は誰?」

鯛代は恐る恐る”歯槽膿漏伯爵”であると答えます。

「うおー!すげー!俺も俺も!」

最高潮に盛り上がった蛯原は、鯛代を覗き込むように、キラキラの笑顔で言いました。

「俺と鯛代くんって、すげー気が合うんじゃない?」

そんな蛯原の屈託のない表情と言動に、どうしようもなくなる鯛代。

思わず後ろを向いて、蛯原の笑顔の輝きに悶絶するのでした。

本物

カラオケでの歓迎会が終わり、帰宅途中の面々。

口々に今日のカラオケの感想を語ります。

「きょ、今日はみなさん、ありがとうございました…。」

鯛代は一生懸命お礼を言いました。

「じゃあここで解散だな。」

伴内の一声で、みんなそれぞれ別々の方向に向かいます。

「蛯原、マジのカツアゲに注意しろよー。」

伴内は去り際に蛯原に忠告して帰るのでした。

みんなと別れた後、鯛代は、蛯原に財布を返すことをすっかり忘れていたことに気が付きます。

”今から追いかければ間に合うよな…?怖がられないようにしないと…。”

そこで、鯛代は蛯原を追いかけるのでした。

時を同じくして、蛯原も結局財布を返してもらってないことに気が付きました。

”あ!結局財布…!”

そう思った瞬間、蛯原は肩をポンと叩かれます。

振り返ると、なんだかとても怖そうな二人組でした。

そのうちの一人が話しかけてきます。

「兄ちゃん、財布にいくら入ってるの?」

なんと、蛯原は本物のカツアゲに合ってしまったのでした!

救世主

蛯原が本物のカツアゲに合っている時。

鯛代は一生懸命に蛯原を追いかけていました。

走りながら悶々と考えます。

“普通に話さなきゃ…普通って?”

”俺の普通は怖がられるよな?じゃ、さっきみたいな感じで?さっきってどんな感じ?”

蛯原に怖がられたくない、嫌われたくない、そんな思いでいっぱいいっぱいの鯛代。

おまけに全力で走っているものだから、身体中の酸素もなくなり、顔面蒼白の状態に。

ようやく蛯原の後姿を見つけた時には、その顔はお化けの様に変貌していました。

「はあー。はあー。」

息も切れ切れの鯛代が、蛯原の背後からずんずん近づいて行きます。

そんな怖い顔の鯛代を先に見つけたのは、蛯原ではなくカツアゲの二人組でした。

「ギャー!お化けだー!」

二人は、世にも恐ろしい顔で近づいてくる鯛代を、お化けと間違えて驚きます。

そして怯えたように一目散に逃げていくのでした。

「え?」

蛯原は後ろを振り向きます。

「せ、先輩…。」

そこには鯛代がいました。

”お化け?”

一瞬かなり驚いたものの、それが鯛代であるとすぐに気付いた蛯原。

「お前!だから、顔が怖いんだよ!」

蛯原は怯えた顔で叫びます。

「すみません…。」

素直に謝る鯛代。

「さ、財布を渡し忘れていたので…。」

そう言って鯛代は蛯原にお財布を返します。

ようやくお財布が蛯原の元に戻ってきました。

「さっきの人たちはお友達?」

何も分かっていない鯛代にそんなわけないだろと言う蛯原でしたが、助けられたのは事実です。

「た、助けてくれてサンキュ。財布も、わざわざ。」

蛯原は素直にお礼を言いました。

その蛯原の言葉に鯛代の頬は赤くなります。

「あ、あの。それじゃ。」

そう言って頭を下げると、鯛代はまた来た道を戻っていきました。

”鯛代くんって、相当不器用そうだな。”

今日一日の出来事を振り返って、蛯原はそう思うのでした。

告白

そんな究極の出会いが合った翌日。

蛯原は大学で一人地べたに座り込んでいる鯛代を見かけました。

「何してんの?」

蛯原は思わず鯛代に声をかけます。

「うわっ!」

急に隣に来た蛯原に驚いて、かなりの怖い顔で変な声を出してしまう鯛代。

「その怖い顔やめろって言ってんだよ!」

「す、すみません…。きゅ、急でびっくりして。」

鯛代はしどろもどろ。

それでもスマホのゲームをしていたことを一生懸命蛯原に伝えるのでした。

蛯原が鯛代のスマホを覗き込むと、アイドルの登場する音ゲーで遊んでいた様子。

「伴内もやってるやつだろ?」

その言葉に、一瞬考え込む様子の鯛代。

「せ、先輩ってリーダー(伴内)とどういう関係なんですか?」

突然の鯛代からの質問に、蛯原は幼馴染であることを教えます。

「一緒にいて楽しいからずっといる感じかな。」

その回答に鯛代は納得したような表情になりました。

そして、おもむろスマホを見せて、”このセンターの子が好きなんです”と蛯原に伝えました。

「先輩に似ていると思いませんか?」

「だから、好きなんです。」

「だからこのゲームをやっているんです。」

ぽつりぽつり鯛代は話します。

「え?」

その話に驚く蛯原。

思わず鯛代を見つめると、彼の頬は真っ赤。

”なんで、頬染めるんだよ!理由を答えろよ。…いや、やっぱ答えるな!”

蛯原は心の中でそう叫びます。

しかし、鯛代は口を開いてその答えを伝えました。

「ずっと前から…先輩のこと…好きだったんですけど。」

驚愕の回答に衝撃を受けた蛯原。

「はは…。サヨ、ナ、ラ…。」

そのままフラフラしながら、立ち去ろうとします。

”ガシッ”

立ち去ろうとする蛯原を、鯛代が腕を掴んで引き留めました。

「こ、これからも話しかけていいですか?」

いきなり告白され、逃げようにも腕を掴まれてパニックの蛯原。

「か、勝手にしてください…。」

そう答えるのが精一杯。

”星座占いの野郎!今世紀最大の出会いって鯛代くんのことじゃねーよな!”

心の中でそう思う蛯原でした。

1話の感想:かわいすぎるコミュ障、鯛代くん!実は速攻告白の肉食男子?

カツアゲ疑いから、まさかの告白という急展開で始まったこちらの物語。

人とうまく話が出来ない?コミュ障?の鯛代くんが、直球の告白をしてしまう第1話でした。

出てくるキャラすべてが濃い

主人公?の蛯原が一番普通でしたね。

そして、蛯原に恋する男子の鯛代くん、本当に面白すぎましたー!

コミュ障で、顔が怖いからって、財布を拾ってカツアゲに間違われるなんて…。

個人的には、そんな鯛代くんがかわいくてたまりません。

しかしコミュ障なのに、蛯原には即告白してしまうところは肉食男子

キュンとしてしまいました。

しかし一方の蛯原は戸惑いが大きそうでしたね。

確かに、いきなり男子に告白されたらビックリしますから。

私も思わず”えっ?もう告白?”と突っ込んだぐらいです。

しかも、なんで好きになったのか分からないぐらいの関係ですし。

鯛代くん、前から好きだったのかな?

1話ではまだ描かれていなかったので、これから解明されることと思います。

応援したくなる鯛代くんの蛯原への想い…。

これからしっかりと見守っていこうと思います。

さて、BLらしからぬギャグ漫画風に展開されていったこちらの漫画。

顔の変化が、もうおかしくてたまりません!

ところどころで原型が分からないぐらいの変顔が見られて、大笑いしてしまいました。

作者様、顔面の造り壊すの得意過ぎです!

文字では語れない、絵での面白さが物語の背後にちらちら描かれていました。

それを発見していくのがとても楽しかったですよ。

もちろん魅力は変顔ばかりではありません!

かっこいい、かわいいときも満載です。

主人公二人もすごく魅力的に描かれていて表情豊か。

個性的な脇役も面白フォルムでしたが、それを感じさせない自然な溶け込み。

読みやすく分かりやすく、何よりもかなり面白い。

ぜひ実際に読んでみてくださいね!

恋のドキドキはまだまだな1話でしたが、これからが楽しみです。

2話:鯛を知る

漫研に入った意味

「伴内、今日も漫研?」

「うん、行くよ。そうだ蛯原漫画手伝ってくれない?」

授業が終わって帰ろうとする蛯原。

しかし伴内に引き留められて漫画の手伝いをすることになりました。

「鯛代くんもいるから気まずいな…。」

悩む蛯原でしたが、何も知らない伴内に誘われて断れなかったのです。

部屋に行くと、やはり鯛代も作業に加わっていました。

「何もやってないんだったら、先輩も漫研入っちゃえばよいじゃないですか。」

そう誘いをかける鯛代。

「入らねーわ!」

即お断りの蛯原。

「俺もそう言ったんだけど断られたんだよ。」

伴内が言います。

恐喝してきたかと思ったら告白してきた鯛代。

蛯原は彼とどんな距離をとったらよいか分からずにいました。

ふと目の前の原稿を見ると、そこに描かれていたのはエロ同人。

「なんだよ、お前エロ漫画描いてたの?」

蛯原は伴内にそう聞きました。

「男性向け同人なんかエロくなきゃ買ってもらえないよ。」

伴内のその答えに蛯原はなんとなくですが納得します。

「え、鯛代くんも描いてるの?」

今度は鯛代に質問する蛯原。

「いえ、俺はリーダーの描いた乳首にトーンを貼るだけです。」

意外な答えに驚く蛯原。

「鯛代くん、ゲームは好きだけど漫画はあまり知らないみたい。」

伴内がそう言うと、ますます”?”の蛯原。

「それ、漫研に入る意味なくない?」

伴内が、それでも入りたいって言うから入ってもらったことを説明します。

蛯原は”ふうん”ととりあえず納得したようでした。

カスミちゃん

手伝いに取り掛かろうと、蛯原が原稿を見つめると、そこには見覚えのある顔がありました。

漫画に登場していたのは”カスミちゃん”という人物。

それは、あの、音ゲーの…鯛代が蛯原に似ていると言っていた、あのキャラクターでした。

真剣に作業する鯛代の原稿をそっと覗き込むと、やはりそこにもカスミちゃんがいます。

そのカスミちゃんの露わになった乳首に、丁寧にトーンを貼っている鯛代。

蛯原はなんだか怒りが沸いてきます。

「おめえにその作業されんの、なんかすげー嫌なんだけど!」

どういうつもりでやってるんだと怒りだした蛯原に、そんなつもりではないと必死に弁解する鯛代。

「やましい気持ちでやってません。単にリーダーと推しが一緒だっただけで…。」

鯛代は誤解されまいと必死。

「そもそも、俺はこの子が好きなんじゃなくて、ただ、先輩に似てるから…。」

「わああああああああー!」

勢い余って、爆弾発言をしそうな鯛代を必死に食い止めた蛯原。

「用事!思い出したから、帰る!」

この場はまずいと逃げるのでした。

お誘い

蛯原が慌てて部屋を出ると、またしても鯛代が追いかけてきます。

「せ、先輩!」

「付いてくんなー!」

しかし鯛代は蛯原を追います。

「先輩、今度一緒にゲーセン行きませんか?」

蛯原は振り返って、ぴしゃりとお断りします。

「誰が行くかよ!大してお前のこと知らないんだから。」

「それなのに、いきなりあんなこと(告白)言われて超コエーよ!普通そんな奴と出かけるか!」

畳みかけるような蛯原の拒絶にショックを受ける鯛代。

眼は見開き、顔は青ざめ、非常に怖い顔になっています。

「はい出た!その顔!マジ怖いんだよ!」

さらにショックを受ける鯛代。

でも負けてはいません。

「急に告ったのは謝ります。でも、仲良くなりたいんです!…嫌わないで…。」

すっかりとしょげかえっている鯛代の様子に、蛯原は罪悪感を抱いてしまいました。

蛯原には、干からびた鯛がそこに転がっている様に見えたのです。

”めそめそめそ…(泣き声)!”

仕方なく、鯛代に尋ねました。

「いつ、空いてんだよ!」

その言葉に息を吹き返す鯛…ではなく鯛代。

「い、いつでも。」

蛯原は仕方ないなと言う顔で鯛代の誘いを受けるのでした。

「じゃあ明日。学校の帰りにな。」

その言葉に、急に笑顔になる鯛代。

背後に花を咲かせたような、初めて見せるその柔らかな表情に蛯原は驚きました。

「おま、そんな顔できるんだったら、最初からそうしろよ!」

しかし、鯛代はその顔は無自覚だったようです。

「もう一回笑ってみろよ!」

蛯原はそう言って笑うように勧めます。

その言葉を受けて、鯛代は笑顔を意識したのですが、結果、般若の顔に変貌してしまうのでした。

デート?

前日に約束した通り、蛯原と鯛代は、学校帰りにゲームセンターに来ました。

着くなり早速、太鼓のゲームに挑戦することに。

自前のバチを持参した鯛代に驚く蛯原。

鯛代はマイバチを操り、慣れている風に、さっさと手際よくゲームを開始します。

”カカカカッ!”

太鼓の端を何度も叩き、難易度の高いコースを出す裏ワザを繰り出す鯛代。

そんな鯛代の姿に、蛯原は素直にスゴイと盛り上がります。

「スゲースゲー!」

鯛代は、蛯原のそんな喜ぶ姿にキュンとするのでした。

もちろん、プレイでも見せつけます。

蛯原が今まで見たことのない華麗なバチさばきで高得点を繰り出しました。

その後もいくつかの音ゲーを、人間離れした素晴らしいテクニックと得点でクリアしていく鯛代。

蛯原もそんな鯛代の姿を最高に楽しんでいました。

「次、なにやるの?」

そう聞く蛯原に、少し休憩をと願いでる鯛代。

盛り上がる蛯原の姿が嬉しくて、いつも以上に頑張った結果、疲れてしまったようでした。

「先輩は何もやらないんですか?」

鯛代がそう聞くと、蛯原は楽しそうに笑顔で答えます。

「俺、鯛代くん見てるだけで楽しいから!」

その言葉にキュン…とした鯛代は思わず聞いてしまいました。

「それって、どういう意味ですか?」

急に真剣に聞いてくる鯛代に少し驚いたような蛯原。

「そのままの、意味…だけど?」

鯛代は、蛯原のその回答になぜか頬を染めます。

そして二人の周りに暖かい空気が流れました。

「もう1回言ってください。録音したい…。ムービーでも。」

蛯原はなぜか良いムードになってしまった空気を打ち消すように、必死に断ります。

「言うかー!ボケー!」

蛯鯛

ふと時計を見た鯛代。

「ちょっと電気屋、寄っていいですか?予約していたブルーレイ受け取りたいんです。」

蛯原にそう聞きます。

「なんのブルーレイ?」

鯛代は答えました。

「オジンダムの初回限定盤第4巻です。」

その言葉に蛯原の眼が大きく見開きました。

「鯛代くん、オジンダムのブルーレイ買ってんのー?」

聞けば、オジンダムのブルーレイをいろいろ持っているとのこと。

しかも、テレビでは見れなかった未公開映像、描き下ろしストーリーなどが盛り込まれているそう。

「えー超見たい!」

キラキラした眼でそう無邪気に話す蛯原。

鯛代は思い切って誘います。

「み、み、み、み、見ますか?ウ、ウ、ウ、ウ、ウチで…。」

挙動不審、顔面蒼白、そして何よりも眼を見開いた怖い顔でそう誘う鯛代。

”い、行きたい。でも行ったら何か全て終わる予感がする!”

”でも、見たい。未公開映像って何?あー見たい。サイドストーリーかな?”

”なんで俺ためらってる?鯛代くんだっていきなり襲ってはこないだろ?”

蛯原はどう答えるか、頭の中でぐるぐる葛藤します。

そして、結論に達するのでした。

「い、行きます…。」

それが鯛が蛯を釣り上げた瞬間だったのです。

2話の感想:ちょっと近づきだした関係。ゲームで盛り上がる二人にほっこり!

漫研での鯛代くん、押しが強めの鯛代くん、そして、ゲームが得意な鯛代くん。

いろんな彼が描かれた2話でした。

ラストではなんとお家に誘うなど、挙動不審ながらもオスらしさの出た鯛代くんも見られましたよ。

なんとなく近づきつつある二人の関係に、読んでいてワクワクしてくるお話でした。

やはり今回も面白かったです!

これ、BLじゃなくてお笑い漫画じゃないですかね(笑)。

なかなかこんなに顔面が崩れるBLないですよ。

だからこそ、新鮮!

もちろん、ラブ要素はちゃんとあります。

精一杯、直球の想いをぶつける鯛代くんに流されつつある蛯原。

二人とも素直でかわいいです。

個人的には鯛代くんの顔、タイプなんですけどね。

ちょっとツリ目な感じとか、黒髪ですらっとしていて。

ただ、この二人が甘い関係になるとは…今現在は全くそんな気配なしです!

長くかかりそう…。

こちらが待ちきれないかもしれませんね。

ラブの進度はとてもノロノロですが、ストーリーはテンポ良く進んでいきます。

いろんな場面にスッと移り変わりますし、内容もすごくわかりやすい。

絵柄もかわいく、背景もガチャガチャせずに、一貫して優しい雰囲気が出ていました。

シリアスな場面はあまりないと思いますので、元気を出したい時などに読むのにも良さそうですね。

そして、面白要素がふんだんに盛り込まれているので、飽きません。

是非実際に読んでいただきたいです!

さて、お次の3話はいよいよデートat鯛代くんちですね!

まだまだ何か起こりそうにもない段階ですが、楽しみに読みたいと思います!

3話:フラグ

訪問

オジンダムのブルーレイにつられて部屋までやって来た蛯原。

ゆっくり鑑賞…しているはずが、なぜか料理を作っていました。

さかのぼること1時間前…。

蛯原は鯛代の住むマンションに連れて来られます。

部屋は43階にあり、明らかに高級マンション。

「本当に金持ちだったとは!」

驚く蛯原。

「いや、これ親のマンションで、使ってないから俺が…。」

「それをブルジョアって言うんだよー!」

鯛代が弁解しようとするも、蛯原は勢いでそれを制してしまいました。

そんな話をしていると、もう部屋の前まで着いてしまいます。

鯛代は玄関のドアを開けながら、チラリチラリと蛯原を気にしていました。

「何?」

視線を感じて、蛯原がそう聞きます。

すると、鯛代は恥ずかしそうに答えました。

「先輩が部屋にくるなんて、夢みたいで…。ドキドキして、どうしよう。」

そんな初々しい鯛代に蛯原まで恥ずかしくなってしまいます。

「お前は!コミュ障のくせに、そういう恥ずかしいセリフだけは何でシレッと言うんだ!」

「…っつーか、俺はオジンダム観に来ただけなんだからな!」

蛯原は必死にそう言いました。

「と、とりあえず中に入ってください!」

恥ずかしさと、緊張でパニックになった鯛代。

慌ててドアを開けて、蛯原を中に招き入れるのでした。

部屋と食事

「お、じゃましまーす。」

とてもきれいで高そうなマンションだったので、中も相当豪華なのかなと思っていた蛯原。

部屋に入ると驚きました。

だだっ広い部屋には、ただ小さな机がぽつんと置いてあるだけ。

他には何もなかったからです。

「鯛代くん、本当にここ住んでるの?」

あまりの生活感のなさに、蛯原は尋ねてみました。

「あ、特に置くものないので。」

そして、ちらりと目に入った冷蔵庫の中身も水以外何もありません。

「何食べて生きてんの?」

そんな疑問にも、驚きの回答が返ってきました。

「コンビニとかで。お金はあるから…。」

それを聞いた蛯原。

急に鯛代が心配になります。

”生まれた時から金銭的に苦労知らず…しかも不摂生のコミュ障…。”

”そんな奴が社会に飛び出したらどうなるんだ?”

”いや、俺には関係ないか…?”

そう考えていると、鯛代が自信たっぷりに話します。

「でも、コンビニでも食べ方工夫してますよ!カップ麺にちょい足ししたり…!」

それを聞いて、蛯原はさらに衝撃を受けました。

そして決心したのです。

”せめて正しい食事を教えよう!”

「鯛代くん!今からスーパー行こう!」

アルバイト

そのような流れがあって、蛯原は鯛代の家で料理をすることになったのでした。

「米のとぎ方教えるから隣で見てて。覚えといて損はないから。」

淡々と手際よく進めていく蛯原。

「はい…。」

鯛代はそう言って、蛯原の手元をジッと見つめます。

”はー、何してんだ俺。でも鯛代くんの人生を救っていると思おう。徳積んどけば良いこと起きるはず。”

距離を置くつもりが、ドンドン近くなっていく鯛代との関係。

”鯛代くんを放って置けない”、それが蛯原の人の良さでした。

蛯原が手を動かしていると、鯛代の手がそっと蛯原の腕に触れました。

「袖、濡れちゃいますよ。」

鯛代はそう言って、蛯原の服の袖をまくり上げます。

「ど、どうも…。」

蛯原は下心なくそっと触れてくる天然の鯛代に、ドギマギしてしまいました。

その慌てる気持ちを隠すため、蛯原はおもむろに違う話を始めました。

「俺もオジンダム欲しいな。割のいいバイトないかな。」

すると鯛代はピンときた様子で、おずおずと、とあるバイトの紹介をします。

「リ、リーダーが売り子を探していました…同人誌を売る時の。」

”売り子”が何か分からなかった蛯原。

しかし鯛代から”漫画を売る時のレジ係のような人”という説明を受け、一気にやる気になりました。

「ほんと!レジはやった事あるよ!じゃ、伴内に聞いてみる!」

その蛯原の反応の良さに、鯛代は目を見開いて、勢い良く太鼓判を押しました。

「あの仕事は‼先輩のためにありますよ‼」

夕食

無事に夕ご飯が出来上がり、二人は一緒に食事をとることになりました。

おいしそうで温かい食事に鯛代は感動します。

さらに蛯原は、今後自分でも作れるようにとサラサラレシピを書いてくれていました。

「いただきます。」

蛯原は食べたらオジンダムを観ようと、すぐに箸をつけます。

しかし、目の前の鯛代は、食事と蛯原を交互にジッと見つめるだけで食べようとはしません。

「今度はどうした?」

蛯原が不思議そうに聞くと、鯛代はふわっとした甘い空気を醸し出して言いました。

「先輩と、結婚しているみたいで…。」

その言葉に箸を折ってしまう蛯原。

「とっとと食えー!」

鯛代はまたいつもの怖い顔をして、もじもじしながら食べ始めるのでした。

「先輩は料理が得意なんですね。」

ようやく食事に手を付けた鯛代がしみじみ呟きます。

「単に好きなだけだよ。」

そう蛯原が言うと、鯛代はいつもとは違った強い口調になりました。

「このクオリティ、得意ってことでいいです!すごくおいしいから!」

そして、不思議なことも言うのです。

「俺、初めて知ったときから、ずっと食べたいと思って…。」

そこまで言って、ハッと口をつぐんだ鯛代。

またしても、の謎発言に蛯原の頭は”?”になります。

「でも、まあ、そう言われると素直に嬉しいな。サンキュ。」

その言葉に目を丸くする鯛代。

「…先輩。…好きです。」

予想が付かない急すぎる再告白に蛯原は度肝を抜かれました。

「お前!どういう話の持っていき方だよ!昨日、急に告白したこと謝るって言ったじゃんかよ!」

鯛代は申し訳なさそうにしています。

「つい、改めて言いたくなっちゃって。」

大胆すぎる行動

”いかん。そうだった。一番の問題忘れてた!”

”一番の問題って、告白してきた人間の部屋にのこのこやって来た俺だ!”

ようやく当初の目的、”オジンダムのブルーレイを観る”に達した蛯原。

しかし、ブルーレイを観ていても、横に座っている鯛代とのことを考えてしまいます。

”鯛代くんが何かしてくるとは思えないけど…。”

”そもそも、何で俺のこと、好きなんだよ?”

”初対面だよな?”

”なんだかんだ押し強くないか?俺も家に来たりして流されてるし…。”

”これ、押しに負けたら俺は付き合うのか?ないよな?”

”だってこう押し倒されたりとか?”

結局、オジンダムの事は全く頭に入らず、ひたすら鯛代との関係性をぐるぐるぐるぐる。

自問自答を繰り返して考え込むのでした。

すると、鯛代が突然蛯原を押し倒すように倒れ込みます。

蛯原はびっくり。

「おい、鯛代くん。何してんの?俺、そんなつもりないんだけど…。」

しかし鯛代は蛯原を羽交い絞めにしたまま、一言も発しません。

”ヤバイ!”

「するにしても順序があるだろうが!キ…スとかからさ。いや、それもするつもりないけど!」

必死に訴える蛯原でしたが、鯛代はやはり何も答えません。

「鯛代くんてば、しゃべってよ!怖いよ…。」

すると鯛代は蛯原の上からごろんと転がっていきました。

蛯原が鯛代を良く見ると、なんと…。

寝ていたのです。

ゲーセンで遊び過ぎた上、買い物と慣れない料理で疲れ、お腹一杯ご飯を食べた鯛代。

そのせいで、ブルーレイ鑑賞の際にはすっかりと眠りに落ちてしまったのです。

蛯原は勘違いをしてしまった自分が恥ずかしくなりました。

そして、そんな誤解させる行動をとった鯛代に怒りを覚えて、足で蹴りつけます。

蹴られた鯛代は、びっくりして飛び起きるのでした。

急接近

なんだかんだありましたが、蛯原は、オジンダムのブルーレイをきちんと鑑賞できました。

ブルーレイに満足した蛯原は、お礼を言って帰ろうとします。

「今日の材料は、1週間くらいで使い切れよ。」

そうアドバイスすることも忘れませんでした。

「それじゃな。…あれ?靴は?」

蛯原は玄関に靴がないことに気が付きます。

すると、鯛代が下駄箱にしまったことを教えてくれました。

それを聞いた蛯原が振り返り、鯛代が下駄箱から靴を取り出そうとしたその瞬間。

偶然に二人の顔が急接近したのです。

あと少しでキスできそうなぐらい、近く…。

二人の周りの時が止まります。

そして先に動いたのは鯛代でした。

”バチン”

なんと鯛代は、目の前にある蛯原の頬を手ではたいたのです。

「うわー!」

大きな叫び声をあげて。

叩かれた蛯原は、頬を抑えて、なぜ叩かれたのか不思議そう。

でもやっぱり叩かれたことに、かなりのお怒りのご様子…。

なので、復讐するかのように蛯原も鯛代の頬を強くはたいたのでした。

「先輩殴るとはどういうことだよ!」

そして、怒ったまま靴を履いて玄関を出ようとしましたが、鯛代が引き留めます。

「あ、の。作ってくれた料理、頑張って作ります!」

そう蛯原の背中に話しかける鯛代。

「その時は、食べてください。」

顔を真っ赤にして精一杯そう話す鯛代に、蛯原の頬も少し赤くなります。

蛯原は少し考えてこう答えました。

「作れたらな…。」

それを聞いた鯛代。

嬉しそうにパアッと笑顔になります。

「が、がんばります!」

蛯原はそれを聞いてハッと気付くのでした。

”あれ?もしかして、今、またここに来るフラグが立ったかな…?”

3話の感想:お宅訪問。料理男子蛯原にキュン…縮まる距離感にドキドキ。

蛯原と鯛代くんとのデート続編。

ゲームセンターからの”鯛代くんのお家訪問!”が描かれた3話です。

蛯原の、世話焼きでお人よしの部分が良く分かるお話でした。

また、鯛代くんという人物がどういう生活を送っているのか。

それが少しだけ描かれたお話でもありました。

料理男子、蛯原…。

いいですね!

手際の良さが際立っていましたし、作る料理も素晴らしかったのですが、なぜこんなに上手い?

もしかしたら、”蛯原の料理”が、これからの物語に絡んでくるのかもしれませんね。

うーん、楽しみです。

そして、今回も鯛代くん、面白かった!

顔…ほんと、なんとかならないのかな(笑)。

せっかくかわいらしい顔立ちなのに…基本怖すぎです!

お金持ちで一人暮らしで謎の多い人物ですが、これも今後明らかにされていくのでしょうか。

早く知りたいですね。

そして、物語にはちょっとしたドキドキシーンが!

1話、2話とほぼ笑い要素だけだったので、読んでいる漫画のジャンル間違えてるのかなと思っていましたよ。

ようやく3話目にして、ついにBLらしさが垣間見られました。

しかし、その出来事は”寝てしまった鯛代くんが蛯原の上に乗って来る”というシーンで。

結果的に大したことではなかったのですけどね。

こうやって少しずつラブを小出しに進んでいく物語なのでしょう!

きっと激しい展開をお望みの方にはじれったすぎるかもしれません。

しかし、個人的にはこの緩さ、好きです。

読んでいて暖かくて心地いいですし、登場してくる人々が優しくて読み進めていく不安がありません。

何よりも、笑える面白さ!

特に絵ですね!

文才がなくて全てを伝えきれないのが残念です…。

やはり実際に読んでみないとですね。

4話:誤解

売り子

鯛代が言っていた、同人誌即売会の売り子のアルバイト。

蛯原は伴内にそのことを聞いてみました。

すると伴内は、3時間売り子をしてくれれば交通費込みの1万円支払うと言います。

「ウソ!1万円!マジで?」

あまりの条件の良さに蛯原は感動。

伴内が売り子の説明をしている途中に、即OKの返事をするのでした。

「じゃあ、今から漫研に一緒に行くよ。サイズ測るから。」

伴内はそう言って、蛯原を連れて行きます。

「サイズ?」

伴内の話に少しの違和感を感じた蛯原。

漫研の部屋に入るなり、服を着替えさせられました。

着せられたのは女ものの服。

しかも、それはアイドルゲーム、カスミちゃんの衣装…。

そうなのです。

今回の売り子は、カスミちゃんのコスプレをして臨まなければならなかったのです。

コスプレ

漫研のメンバーは、蛯原のカスミちゃんコスプレ姿に満足気。

「ちょっと、俺こんな格好するんだったら、この話は…。」

蛯原は女装コスプレは嫌だと、この話を断ろうとしていました。

”待てよ!鯛代くん、この間、「あれは先輩の為の仕事」だって言ってなかったか?”

”あの時、レジ上手そうだからって意味かと思ってたけど、違ったのか。”

”なに、あいつ、俺のコスプレだけに価値があると思ってたのか、俺の事一体何だと思ってるんだ!”

蛯原はそう考えて、この仕事を勧めてきた鯛代への怒りがふつふつと沸いてきます。

”ガラッ”

そこにちょうど鯛代が入ってきました。

文句を言ってやろうと、蛯原は鯛代の方を向きます。

しかし、それを言う前に鯛代が驚いた様子で蛯原に向かって口を開きました。

「カ…カスミ…ちゃん!」

それを聞いた蛯原はぶちーん。

自分自身を否定されたような気持ちになって、怒りが頂点に達してしまいました。

そのまま黙って服を脱ぎ、”もう帰る”と言って着替え出します。

「え?帰るの?売り子はやってくれんの?」

伴内が問いかけます。

「やんない…。」

蛯原はそう言って部屋を出て行こうとしました。

すると鯛代が、顔を真っ赤にして蛯原に話しかけます。

「めちゃ…めちゃ…に、に、似合って、ま、す‼」

そんな鯛代に蛯原は一言。

「死ね‼」

そう言って勢いよくドアを閉めて去っていきました。

言われた鯛代は大ショック。

周りも急に帰った蛯原にざわつくのでした。

怒りの理由

漫研の部屋を出て、蛯原は歩きながら怒っていました。

”なんだあいつ、本当は俺があのキャラに似てるから好きって言ってんだろ!”

”絶対そうだ、だから部屋に2人きりでいても平然としてし、キスしそうになったら殴ってきたんだ。”

”あいつが好きなのは「推しに似てる俺」であって「俺」じゃないんだ!”

自分が無視されたようで、気持ちを弄ばれた気持ちになる蛯原。

”って違うよ!なんで俺が「俺」を好きになってほしいみたいになってんだよ!単純にムカつくだけだ。”

”俺の事好きみたいに言ってきたくせに、俺にキャラを重ねてただけってこと。”

”そんなの誰だって不愉快になるよ!”

”まあ…どうでもいいんだけど!”

こんなにもイライラする理由

それをずっと考えながら、蛯原は怒りのままに帰宅するのでした。

拒否

翌日。

学食で伴内と昼食中の蛯原は鯛代に話しかけられます。

「こ、こんにちは。」

しかし蛯原は黙って席を立ち、離れたところに座ってしまいました。

ショックを受ける鯛代に、不思議そうにする伴内。

”考えれば考えるほどムカつく。金輪際鯛代くんとはかかわりたくねえ。”

蛯原はそう思って鯛代を避けるのでした。

それから1週間。

話しかけられても見ざる(シカト)、聞かざる(シカト)、言わざる(シカト)

蛯原は鯛代を避け続けます。

「先輩!」

鯛代も負けずに話しかけ続けました。

そして今回は、逃げられないよう手首を掴んだのです。

「なんだよ。」

捕まえられた蛯原は仕方なく口を開きました。

すると鯛代はいつもの様に顔を赤くして、うつむきながら蛯原に向かって話します。

「あの。料理で分からないことがあって、良かったら、またうちに来て教えてください!」

思い切って誘う鯛代。

しかし蛯原はバッサリ断ります。

「ネットで検索しろ!」

またしてもかなりのショックを受ける鯛代を残し、蛯原は去っていきました。

新しい提案

ここ最近の蛯原と鯛代の様子を見ていて、さすがに伴内も心配になっていました。

あまりの態度に見かねた伴内は、蛯原に鯛代とのことを尋ねます。

「最近何にイライラしまくってるんだ?コスプレ怒ってるの?売り子はどうするの?」

「露骨に避けるから、鯛代くんすごい落ち込んでるんだぞ。ケンカしてるの?」

「コスプレは別に怒ってない、売り子はしない、鯛代とはケンカしてない。

蛯原はそう答えます。

しかしなんだか気まずそう。

そこで伴内が新たな提案をします。

「交通費こっち持ちで、3万支払うし、打ち上げの焼肉もおごろう!」

伴内の魅力的な提案に心がぐらつく蛯原。

「わかった。やる。でも鯛代くんの前ではコスプレしたくない…。」

キス

再び漫研で衣装の確認をさせられている蛯原。

蛯原サイズに細かい修正を加えたその服は、蛯原にピッタリ!

作成した部員も満足そうにしていました。

しかし、なぜか鯛代には目隠しがなされています。

それは鯛代が蛯原のコスプレ姿を見られないようにするためでした。

「すまん、鯛代くん、大事な売り子の要望で。」

謝る伴内に、了解しつつもしょんぼりした様子の鯛代。

蛯原は自分が言い出したものの、なんだか鯛代がかわいそうに思えてきました。

そんな気まずい雰囲気の二人に気付かない他の部員たち。

もう一人コスプレをしてくれる友人がいるとのことで、採寸の計画を立てていました。

伴内も挨拶をしたかったようで、みんなでその友人に挨拶をに行くことになったようです。

「じゃあ、ちょっと留守番お願いね。」

そう言って蛯原と鯛代を残して出かけて行くのでした。

”なんだ、この状況は…。”

突然鯛代と二人きりにさせられた蛯原は気まずさいっぱいです。

「せ、先輩。」

目隠しをされた鯛代が話しかけてきました。

「俺、また先輩の事、怒らせましたか?考えても理由が分からなくて…。」

おずおずとそう聞きます。

「分からなくていいよ…。」

いまだ怒りの溶けない蛯原は鯛代を突き放しました。

「嫌です!先輩に嫌われたままなんて!」

すると鯛代がどんどん近づいてきます。

「先輩どこですか?これ先輩ですか?」

目隠しで前が見えない鯛代は、野生の勘だけを頼りに蛯原を探しました。

そして、手探りして蛯原を見つけた鯛代は、思わず蛯原の肩をつかんでゆさゆさ揺らします。

「理由分からなくてごめんなさい。教えてくれたら絶対直します。」

そう言って、蛯原にずいっと顔面を近づけて必死に謝るのです。

その必死さに押される蛯原。

負けないように強い口調で抵抗しました。

「うるせー!てめー俺に似てるからこの女が好きって、実際逆だろー!」

鯛代は慌てて否定します。

「ち、違いますよ。俺が好きなのは先輩だって言ってるじゃないですか!」

それを聞いて激しく反論する蛯原。

「じゃあなんでコスプレするの知っててこの売り子させたんだよ!俺を通してこの女見たかったんだろうが!」

「俺を見た第一声が”カスミちゃん”だし!」

蛯原の言い分に鯛代も声を荒げます。

「何ですか!それ‼違いますよ!」

いつもとは違い、ハッキリとした口調で強く否定する鯛代。

「どう違うんだよ?」

蛯原も負けません。

しかし、鯛代はそんな蛯原を黙らせるような強い一言を発しました!

「先輩のコスプレなんて、単純に見たいですよ!」

蛯原は怒りがさーっと引くぐらいドン引きします。

「なんで、俺の気持ち勝手に決めつけるんですか…無視されて死ぬくらい落ち込んだのに。」

鯛代は悲しそうに言いました。

「じゃあ、なんでこの前玄関でキスしそうになった時、俺を殴ったんだよ。」

「俺が女の格好してなかったからだろ?」

蛯原は言い訳するように呟きます。

それを聞き逃さない鯛代。

「え?先輩…キスされたかったんですか?」

その直球質問に目を見開いてしまう蛯原。

「ち…違うよ!ばーか!百歩譲ってされてもいいかなって思っただけ。」

「事故だったなら気にしなかったってこと。鯛代くんの事気持ち悪いとか思ってないし!」

「外国の挨拶のノリだよ!」

慌てて矢継ぎ早に言葉を発します。

鯛代は小さく反論…。

「ここ、日本です…。」

そして、蛯原にさらに迫るように、おどおどしながら問いました。

「じゃあ、玄関の分…こ、ここで、しても、いいです…か?」

「挨拶のノリだったら…いいん…ですよ…ね?」

そう言って指で蛯原の唇を確かめます。

段々と近づいてる鯛代の顔。

蛯原は目をギュッとつぶって覚悟を決めて構えます。

”もだ…もだ…”

しかし、鯛代は直前まで顔を近づけるも、躊躇してなかなかキスに踏み切りません。

そして散々時間をかけた後、諦めてしまうのでした。

「いや、やっぱ、今度…で。」

そう言って引き下がる鯛代の顔をグイッと引っ張る蛯原。

そして鯛代の唇に自分の唇を重ねました

「今度なんてあるかバカ!」

勢いで自分からキスしてしまった蛯原。

恥ずかしさでいっぱいになり、部屋から出ようとします。

「あ、目隠し取っても?」

そう聞く鯛代に、自分が部屋を出るまで取るなと言い放って蛯原は出て行きました。

蛯原がキスをしてくれたことを噛みしめる鯛代。

”先輩、どんな顔してたんだろう?”

そう思って顔を赤らめるのでした。

4話の感想:なぜかわからないモヤモヤする気持ち。そして、なぜかいきなりのキス!

読みながら「おおー!」と声を出してしまいました。

それぐらい突然のキスシーン…。

せっかく仲良くなれそうだった蛯原と鯛代くんがこじれっぱなしの4話。

そして、恋愛感情はまだ入っていない?”キス”シーンがあったお話でした。

すれ違い?勘違い?によって、蛯原が一方的に怒ってしまい、徹底的に避けるという展開。

見ていて鯛代くんがかわいそうでした。

そんなことで蛯原、怒らなくても?と思うのですが、難しいですね。

いつも直球の鯛代くんのこと、分かってないな(笑)。

ただ、その誤解もどうやら解けたよう。

また次のお話は落ち着いて二人の様子を見守れるかと思います!

良かった。

個人的には鯛代くんの幸せを願ってやみませんので。

そんな鯛代くん、今回も顔芸がいい感じでしたよ。

かわいそうですが、ショックを受けている姿が何とも言えず面白い!

通常の顔はすごくかわいらしくて普通なんですけどね…不思議です。

明るいのか社交的なのか、暗いのか内向的なのか、どっちつかずでわかりにくい!

やっぱり謎多き男なんですね…。

そして、4話では、(目隠しで顔が半分隠れていましたが)鯛代くんの新たな顔が見られました。

なんとしても蛯原の怒りの理由を知りたいと言う男らしい顔です。

顔は半分隠れていましたが…(2回言う!)

読んでいて、キュンとするぐらいでしたー。

まだまだ謎の多い鯛代くん。

これから、どんどん背景が明らかになっていくと思いますので、そちらも楽しみに読みたいと思います。

もちろん、蛯原との恋模様もとっても楽しみです!

5話:先輩と後輩

ハンサム君

”なんだよ!どこ見渡してもかわいい子のコスプレ姿なんてないじゃねーか!”

某イベント会場を綾小路王子のコスプレ姿で闊歩する男性が一人…。

周りの視線を集めていました。

(説明しよう!綾小路王子とは、伴内と鯛代が好きな音楽ゲームのキャラクターの一人。例のカスミちゃん所属のグループの兄グループの”センター”なのであります!)

その男の名前は瀬賀。

”通称ハンサム君”と呼ばれる彼は、漫研メンバーに依頼されて、売り子をするためにやって来たのです。

女子がだくさんいるというアテが外れ、不機嫌極まりない様子で売り場に歩いてきました。

「瀬賀くん!待ってたよ!衣装すごく似合うね!」

伴内が声をかけます。

「おい、話が違うぞ。こんなむさくるしいとこ、もう帰るからな!」

しかし、瀬賀はそう言って帰ろうとしました。

「おーい。椅子貰って来たぞー。」

そこにカスミちゃんコス姿の蛯原がやって来ます。

そんな蛯原の姿を見た瀬賀は”ポーッ”

あまりのかわいさに目を奪われてしまいました。

「やっぱり帰らない…。」

そう言って、約束通り、売り子をすることに決めます。

蛯原の女装コスプレが早速いい働きをしたのでした。

勘違い

初対面の蛯原と瀬賀。

そこで、伴内がお互いの紹介をしてくれました。

「おい!なんであっちは普通に男の格好なんだよ!」

蛯原が伴内にこっそり文句を言います。

それをなだめようと伴内が何か言いかけたとき、瀬賀が二人の間に割って入ってきました。

そして、蛯原の手を取って囁きます。

「可愛い…こんな子に会えるなんて嬉しいな。」

伴内は蛯原が男であることを伝えようとしましたが、瀬賀は全く聞いていません。

「二人の出会いを祝してポピーの花を贈るよ。受け取って…。」

そう言って1輪の花を差し出しました。

「花言葉は…”恋の予感”。」

そんな瀬賀に対し、思いっきり白けた目でその花を断る蛯原。

「あ…花粉症なんでいいです…。」

そんな二人のやり取りを、衣装を担当した漫研のメンバーが遮りました。

「衣装崩れてるよ!」

「花も飾るね。」

そう言って衣装を直し、ポピーの花をサッと取り上げます。

その横で鯛代は蛯原を取られないかとオロオロ。

そんな中、伴内は再度笑顔で挨拶をします。

「今日は本当にありがとう。キミがいるおかげで華やかだよ。」

瀬賀は、伴内の心からの感謝の言葉に照れた様子。

ツンと横を向いてしまいました。

「別に…。あんたのために来たわけじゃないし。」

横柄なのか、キザなのか、ツンデレなのかわからない性格の瀬賀

漫研メンバーも「総括して”残念ハンサム”」と瀬賀を定義づけするのでした。

ぎこちない雰囲気

伴内の言葉に照れてしまった瀬賀でしたが、気を取り直して再度蛯原に話しかけます。

今度は蛯原の手をギュッと握って言いました。

「変な人がいっぱいいるけど大丈夫!俺の側にいて!俺が守るから!」

蛯原の気を引こうと一生懸命の瀬賀に、伴内は男であることを教えようとします。

しかし、その言葉はイベント開場を知らせるアナウンスによってかき消されました。

会場は即戦場に変わります。

結局、瀬賀は蛯原を女の子だと勘違いをしたまま、一日を過ごすことになったのでした。

笑顔で売り子として対応する蛯原。

商品補充や雑用その他をこなす鯛代。

そして蛯原にアタックを続ける瀬賀。

押し寄せる群衆に、整列を呼びかける伴内。

イベントが始まりました。

売り子の蛯原は、背後で雑用をこなす鯛代を見て思います。

”あれから(キス)2週間たったけど、なんでもなかったように鯛代くんと普通に接してるつもり…。”

しかし、そう思っているのは蛯原だけの様。

ふと蛯原と目が合った鯛代は顔を真っ赤にします。

「カスミちゃん…としてではなく、先輩…として見てますから…。」

不意打ちのそのセリフに蛯原の顔も真っ赤になりました。

すると瀬賀はそんな二人の微妙なぎこちない雰囲気を察します。

”あの挙動不審男め。エビちゃんと何話してんだよ…。”

すでに勝手に”エビちゃん”呼びの瀬賀は、二人を見てイライラ。

そんな微妙な三人をよそに、神業レベルでお客をさばいていく漫研のメンバー。

もちろん伴内も活き活きキビキビお客の列を整えていきます。

蛯原はその様子を見て、単純にすごいなと感心するのでした。

ゴミ捨て

戦争が終わって、無事、本は完売。

後は片づけを残すのみです。

「ハンサム君はコスプレソーンで撮影ね。」

瀬賀はそう言われて、漫研メンバーの二人に無理やり連れて行かれました。

蛯原も撮影を誘われますが、疲れたことを理由に断ります。

そこで、残った三人で先に片づけを始めることにしました。

蛯原は、とりあえず大量に積まれた段ボールを捨てに行こうとします。

「俺も手伝います!」

すると鯛代が手伝いを申し出たので、二人でゴミ捨てに行くことになりました。

いまだカスミちゃんコスのままの鯛代

段ボールを捨てに行く途中では、そのかわいらしさを目の当たりにした参加者たちが、ヒソヒソ。

「あのカスミちゃんかわいい…。」

そう囁いていました。

そんな囁きが次々に耳に入って来る鯛代。

前を歩く蛯原の後姿を見つめては、”本当に…”と、そのかわいさを改めて実感していました。

”先輩、かわいいな。キスの事はなかったことにされてるのかな。振り向いてほしいな。”

鯛代が悶々とそう考えていると、急に目の前の蛯原が振り返ります。

自分の心の声が聞こえたのかと鯛代はドキリ!

しかし、そうではなかったよう。

「見ろよ!あそこ!歯槽膿漏伯爵のコスプレだよ!同士がいたー!」

そう言って大騒ぎする蛯原に、鯛代は拍子抜け。

「他にもいるんじゃないですか…。」

気が抜けたように返事をするのでした。

俺が守る

「もしもし失礼。」

蛯原がオジンダムキャラのコスプレで騒いでいると、知らない男たちが声をかけてきました。

「それは、カスミちゃんのコスプレですね!」

「ほんと二次元から飛び出してきたようです!」

「撮影させてください!」

そう言ってぐいぐいと強引に蛯原を連れて行こうとします。

衣装をめくったり、嫌がる蛯原をツンデレだと感動したり…。

その様子をすぐ横で見ていた鯛代ですが、どうしていいかわかりません。

しかし、蛯原が嫌がっているのはわかりました。

「う、うちの先輩に、触らないでください!」

鯛代はそう言って蛯原の肩を抱き寄せ、男たちから守るように立ちふさがったのです。

その思い切った行動に、なぜかキュンとしてしまう蛯原。

男たちもポカーン…。

「い、行きましょう。」

鯛代はそう言って、蛯原を守るような姿勢のまま、その場を後にするのでした。

俺とお前の関係

「ちょ、何女みたいな扱いしてんだよ!」

恥ずかしくなって怒り出す蛯原。

「し、してませんよ!先輩困ってたから…。」

鯛代はまた蛯原が怒って無視されてしまわないかと心配になります。

「それに関してはありがとうございました!」

しかし、怒りながらもお礼の言葉を伝えてくれる蛯原。

その顔は真っ赤で恥ずかしそう。

そんな蛯原の顔をみて、鯛代はあのキスのことを思い出しました。

”先輩…あの時、あんな顔していたのかな?”

いてもたってもいられなくなあった鯛代は、蛯原に話しかけます。

「先輩、次は顔を見てキスしたいんですけど。」

突然の発言に驚く蛯原。

「てめえ。今度なんてないって言ったろ?忘れたのか?」

そんな蛯原の反応に対して強気で攻める鯛代。

「忘れてはないですけど、不公平です!俺には何も見えてなかったなんて!」

蛯原はさらに怒り気味に答えます。

「なにが不公平だよ!俺にはなんのプラスも生じてないんだよ‼調子に乗るな!」

鯛代も負けません。

「あの時何でキスしてくれたんですか?」

直球質問。

「1回だけ許すって言ったのに、モタモタするからシビレ切らしてこっちがしてやったんだろうが!」

慌てふためきながらの蛯原の回答に、さらに疑問を呈する鯛代。

「そんな理由だけで人にキスなんてしませんよ!」

「俺、そういうの期待しますから!」

更なる直球に蛯原は言葉を失いました。

しかし、負けるわけにはいかないと、気を取り直します。

「俺とお前の関係は、同じ大学の先輩と後輩。それ以上でもそれ以下でもない。」

「お前が期待する関係になることは一生ない、来世もない!」

はっきり断言すると蛯原は前を向いてゴミ捨て場に向かいました。

すると、鯛代が付いてくる様子がありません。

気になって振り返ってみる蛯原。

そこには落ち込んで干からびた鯛代がそっと横たわっていたのでした…。

5話の感想:ハンサム君登場。面白キャラ増えました!

新キャラ瀬賀くん登場の5話。

またしてもキャラの濃い人物の登場です。

男前でありながら、どことなく残念な雰囲気。

確かに”残念ハンサム”ですね。

完全に蛯原を女子と勘違いして猛アタック!

そんな瀬賀くん初登場のお話でした。

今回もとても面白かったです!

特に瀬賀くんの勘違いっぷりが楽しいー。

初対面で花を差し出すとか、どんなキャラなんでしょう⁉

そして、そんなライバル?の登場にオロオロしている鯛代くんも面白いんですよね。

モテモテ蛯原、大変です。

まあ、見ている分には大変楽しく読ませていただいています。

さて、そんな面白展開の5話ですが、もちろん今回も鯛代くんキュン場面がありましたよ。

寄って来る男たちからから蛯原を守るという男らしい場面です!

「うちの先輩に触らないで!」だなんて…「うちの先輩」じゃなくて「俺の先輩」でしょー!

そう思ってキュンの後、ニマニマしてしまった自分です…。

そして、蛯原の反応にもニマニマ。

真っ赤な顔をして怒りながらも感謝したりして、ハッキリ言って”超かわいい”

キスの件持ち出したりして期待しちゃってる鯛代くんももちろん”かわいい”

”かわいい”が溢れちゃってどうしましょう!のお話ですね。

さらに最後のオチは、また見事…(笑)

こちらも文章ではなかなか表せませんので、是非漫画、読んでみてくださいね!

私も早く続きが読みたいです!

6話:ライバル登場

文句

イベントも無事成功に終わり、忙しかった漫研の活動もすっかりと平和になっていました。

”ガラッ”

乱暴に部屋のドアを開ける瀬賀。

先日の衣装をクリーニングして持ってきてくれたのです。

「ありがとう。」

そう声をかけられた瀬賀が部屋をのぞくと、そこには携帯ゲームで遊ぶ蛯原がいました。

もちろん、男姿です。

蛯原を見て機嫌が悪くなる瀬賀。

「何で男なんだよ!」

急に叫んで蛯原を指さします。

突然そう叫ばれた蛯原は、ビックリ!

「ありえない!あれが男って、生きる価値あるのかよ!」

瀬賀はひたすら嘆き続けました。

そんな瀬賀の態度に蛯原もイラっとします。

「勝手に勘違いしといて好き勝手言ってんじゃねー!」

そう言って瀬賀に怒りをぶつけます。

しかし、瀬賀は蛯原の声を聞いて、今度は”声が低い”と嘆くのです。

”つかの間とはいえ、男にときめいていたなんて…。”

「生まれ変わって出直せ‼」

ショックを隠し切れない瀬賀は、蛯原に捨て台詞を吐いて去っていきました。

蛯原を始め、周りのメンバーは瀬賀の態度に唖然!

しかしそんな瀬賀を追いかける男が一人いました。

鯛代です。

友だち付き合い

鯛代が追いかけていくと、瀬賀が友人らしき二人組と話している姿が目に入りました。

「今度の土曜合コン来ねえ?」

「お前の名前出すと女子の食いつきが違うからさ。」

そう言う友人A。

それに対して瀬賀が口を開きます。

「何それ?俺は撒き餌ってこと?」

友人Bが頷きます。

「そうそう、お前いると女子のテンションも違うし!」

すると瀬賀はにこりともしないで断りました。

「なら、お前らに脈なんてなくない?後々笑われるような状況になるけど?」

それを聞いて一気に冷めた様子の二人…。

「わかったよ。もう行こうぜ。」

そう言って、去っていきます。

「マジで感じ悪いわ。あいつ…。」

立ち去る彼らはそう呟いていました。

そして、瀬賀はその言葉を聞き逃してはいませんでした。

”なんだあいつら。事実言っただけだろ!”

瀬賀は二人が怒った理由が分かりません。

…そんな瀬賀と二人組のやり取りを、鯛代はじっと見つめていました。

関係

小さくため息をついた瀬賀。

再び帰ろうと振り返ると、そこには怖い顔の鯛代が立っていました。

「うわー!」

瀬賀は目が飛び出しそうになるぐらい驚きました。

「なんだお前は!驚かすなよ!」

かなりお怒りの瀬賀。

鯛代は謝ることしかできませんでした。

「なんだ、見てたのかよ?」

瀬賀は先ほどのやり取りを見られていたことを察してそう尋ねます。

鯛代は、その問いには答えず、そっと手紙を手渡しました。

「この前のイベントに参加していた人から、渡してほしいと預かっていました。」

「渡すタイミングを逃していました。すみません。」

誰かわからない人からの手紙に瀬賀は不思議に思います。

「なんで、俺に?」

鯛代もそれは分からないといった様子。

「さあ、コスプレが素敵だったのではないでしょうか。」

すると瀬賀はコスプレと言う言葉に反応します。

「いらないから捨てて!ってかコスプレって言わないで!思い出すから!」

蛯原を女の子と勘違いしていたことを思い出し、急に怒り出す瀬賀。

「お前は蛯原の何なんだよ!あの日やたら親し気に話してたし!」

瀬賀のその勢いに、鯛代は「後輩です」とか細く囁きました。

「あ、鯛代くーん!」

そこに鯛代を呼ぶ声。

その声の主は噂の?蛯原でした。

事件発生

「具合悪いから先に帰るね。」

そう言って帰ろうとする蛯原。

その言葉に鯛代は大慌て。

「大丈夫ですか?薬は?」

大病のように騒ぎ立ててオロオロしてしまいます。

「帰って寝れば大丈夫。」

本当に具合が悪そうで、ぼんやりしながらそう言う蛯原。

「鞄の中に市販薬が入っていますから、すぐ取ってきます!」

しかし鯛代は蛯原の言うことなど聞いておらず、薬を取るため一目散にかけて行きます。

結局、鯛代と瀬賀はそこに取り残されてしまうのでした。

ポーッとしている鯛代を改めてジッと見つめる瀬賀。

”またムカついてきた…こんなちんちくりんの男をマジでかわいいと思っていた俺って…。”

そう思っていると、突然蛯原が座り込んでしまいました。

貧血なのか、めまいで立っていられなくなったのです。

瀬賀は一瞬躊躇しますが、やっぱり目の前にいる具合の悪い知り合いを放っては置けません。

蛯原の身体を支え、下を向かない様に介抱しました。

「ほら、寄りかかっていいから。むかつくなあ。保健室行くなら連れてくけど。」

心配しているのか怒っているのかわからないような瀬賀のその言葉。

「うん。少し楽。このままでいいよ。」

蛯原は瀬賀を見上げてそう言いました。

その蛯原の顔を見た瀬賀。

急にとある衝動に駆られます。

そして、そのまま、蛯原にキスをしてしまいました。

当然、蛯原は急に瀬賀からキスをされて衝撃を受けた様子。

目を見開いて固まってしまいます。

「え?今の…何?」

そして、やっとの思いで口を開くと、たった今起きた事件の真相を問いました。

「なんか…。ムラムラして…。」

答えにならない理由をぽつりとつぶやく瀬賀。

蛯原はこの事実をいまだ受け入れられません。

ふと前を見ると、そこには自分と同じように、目を見開いている鯛代が立っていました。

タイミング悪く、キスからの流れを全て見ていた鯛代。

驚きの場面に遭遇し、かなりのショックを受けていました。

6話の感想:瀬賀くんいきなりのキス!え?どういうことですか?

勘違いな残念ハンサムの瀬賀くん、超積極的!な6話。

まさかのキス事件が勃発するという…。

波乱の展開の幕開けとなったような。

微妙な三角関係が始まりそうな。

そんなドキドキを予感させるお話でした。

瀬賀くん、いきなりキスってどういうことですかー?

急に同性に芽生えたってことでしょうか?

蛯原の事、好きになったの?

あの一瞬で?

本当に不思議すぎる!

それぐらい蛯原が魅力的ってことなんでしょうかね。

そして最高のタイミングで現場を目撃しちゃう鯛代くんもさすがですねー。

別の男性とのキスシーンはさすがにかわいそう。

でも、ショックを受けた顔が多様すぎて、読んでいて面白かったです(笑)。

さて、ライバルが登場し、物語はこれからどう進んでいくのか、ちょっと予想が付きません。

早く次のお話を読みたいと思います!

7話:あわよくば触りたい

蛯原の希望

蛯原は、大学入学当初に思い描いていた希望がありました。

”合コンとか行って、キラキラした生活送って、彼女とかできたりして…。”

しかし、現実は違いました。

結局友達は伴内だけ、漫研で漫画読んでるだけの生活で、当然彼女などできないまま。

”なのに!気が付いたら短期間で男二人とキスをしているなんて!何なの?”

蛯原は瀬賀にキスされた直後、そう思って自分の大学生活を嘆いていました。

自分のことを考えるのに精一杯だったのです。

しかし、気付けば、目の前にはひきつった顔の鯛代がいました。

もう蛯原は大混乱。

とっさに蛯原は鯛代にキスの弁解をします。

「おい、勘違いするなよ。こいつと何もないからな!」

すると、今度は瀬賀が反応します。

「え?なんでそんな釈明すんの?やっぱそういう関係?」

鯛代はそのセリフに怒りだし、瀬賀の顔をつねりました。

「お前はいきなり何すんだよ!」

瀬賀は悪びれずに答えます。

「いやー、カスミちゃんの中身はやっぱりかわいいなと、ムラムラしてキスしました。」

貧血からの介抱で、そうなった事がさっぱり理解できない蛯原。

「やっぱり漫研で休んで帰るわ。鯛代くん薬サンキュー。」

そう言って、その場を去ろうとしました。

もちろん、付いて来ようとする瀬賀でしたが、蛯原の拒否に合って叶いません。

仕方なく瀬賀が諦めて帰ろうとしたその時、蛯原が瀬賀に声をかけました。

「介抱は…ありがと。」

その言葉に瀬賀は驚きながらもキュン。

「お前のそういうところだぞ…。」

瀬賀はますます蛯原に好意を持ってしまうのでした。

原稿合宿

キス事件が起こった翌日。

漫研では「原稿合宿」をやろうという声が上がっていました。

迫る夏休みに、バカンスも兼ねて、みんなで漫画の原稿を描こうという原稿合宿。

皆はやる気満々です。

「鯛代くんはどう思う?」

伴内が笑顔で鯛代に尋ねました。

すると、鯛代は昨日のキス事件でかなり落ち込んでいるのか、いつも以上に酷い顔をしています。

漫研メンバーも慌てました。

「どうしたの?なんか死んでるよ?夏バテ?」

そう聞くぐらい、瀕死の状態の鯛代。

漫研の皆は、気を取り直して、もう一度尋ねました。

「海が見えて泊まれるところ、いいところ知らないかな?」

鯛代は少し考えます。

どうやら思い当たる場所がある様でした。

初耳

伴内は蛯原にも「合宿参加しないか」と声をかけていました。

すでに合宿は、先日鯛代が思い出してくれた場所に決定しています。

「貸し切りビーチ付きで2泊3日?しかもタダ?」

蛯原は伴内の誘いにビックリします。

「そんな好条件、一体どうして?”」

すると伴内は、自慢げに答えました。

「鯛代くんちがさ!別荘持ってるんだって!ビビったー!鯛代くんち超金持ちみたいで。」

鯛代家事情を何となく知っていた蛯原は少し気まずくなります。

「初耳だろ?で、その別荘を良かったら使ってくれって言ってくれたんだよ!」

笑顔でそう話す伴内。

結局、蛯原も原稿合宿に参加することになるのでした。

”好き”の種類

蛯原と伴内が合宿話をしている時を同じくして、鯛代は学食で雑誌を読んでいました。

”オジンダムの新グッズがでるんだ…。先輩欲しいかなあ。”

鯛代は雑誌を眺めながらそう思います。

蛯原のことを想うと、ちらつくあのキスシーン

鯛代は不安でいっぱいでした。

”あの人も先輩の事好きなのかな。先輩かわいいし。優しいし。”

”でもだからって、誰からのキスも受けちゃうなんて…。”

瀬賀の事、キスの事、そしてそもそも特に深い関係でもない自分のこと。

鯛代はそのことばかぐるぐるとり、考え続けていました。

「挙動不審野郎じゃないか?」

そこに、偶然通りかかった瀬賀が声をかけてきます。

ドカッと隣に座った瀬賀は、鯛代に絡むように話しかけました。

「昨日はどうも。」

急に近づいてくる瀬賀に驚く鯛代。

瀬賀は鯛代に蛯原のことを尋ねてきました。

「お前、蛯原の事、好きだろ?」

突然の質問に、さらに驚く鯛代。

「何ですか?いきなり…。」

瀬賀は気にせず真顔で質問を続けます。

「どこまでいってんの?付き合ってはないよな?」

鯛代は質問には答えずに、逆に瀬賀に尋ねました。

「そちらこそ、先輩の何なんですか?」

鯛代の反応に瀬賀はイラッ。

「質問を質問で返すな!」

そう怒り出します。

「言え!蛯原が好きなのか?否か?」

その迫力に押され気味の鯛代。

「す、好きです…。」

ちょっと泣きそうになりながらそう答えました。

自分で聞いておきながら少しびっくりしたような顔の瀬賀。

「じゃあ、どういう風に好きなの?俺はムラムラするし、あわよくば触りたい風の好きだよ!」

それを聞いて、急に怒り出す鯛代。

「なんですか?それは?相手の同意がなかったらダメなんですからね!」

鯛代が押し気味で、一気に形勢逆転です。

「同意もクソもない。その気にさせればいいんだ!」

そう持論を説く瀬賀。

近づいて指を絡ませて触ればその気になるんだと、鯛代で実験しようと攻めてきます。

赤面して硬直する鯛代。

「ほら、その気になるでしょ?」

鯛代の手に触れ、耳元でそう自信たっぷりに囁きかける瀬賀。

「いや、あの、人が見てます…。」

鯛代は周囲の目を気にしてかなり恥ずかしそう。

そうです、ここは学食、当然大勢の人々がいる場所。

瀬賀は周りに人だかりができている事にようやく気が付きました。

二人が騒いだり、身体を近づけたりしていたため、視線を集めていたのです。

「見てんじゃねーよ‼」

謎キレしつつ、慌てふためく瀬賀でした。

7話の感想:瀬賀くん、ライバル宣言?鯛代くんはどうする?別荘って…すごすぎる…。

男同士の火花がバチバチ!

蛯原を巡った鯛代VS瀬賀の戦いが始まった7話です。

蛯原の知らないところで、熱い男のバトルが繰り広げられていましたね。

これから原稿合宿も始まりますし、どうなるのか楽しみです!

しかし、鯛代家の別荘って…どれだけのお金持ちなんでしょう。

やはり謎多き男ですよね、鯛代くん。

漫研メンバーではありませんが、この流れだと、絶対瀬賀くんも合宿に参加するはず!

ここでもまた、戦いが起こるのでしょうね。

嫌われたくない鯛代と押せ押せの瀬賀。

全く違う二人ですが、蛯原の心を射止めるのはどちらなのでしょう…。

個人的には鯛代くんを応援したい!

しかし、瀬賀くんもかなりいい味出しているので、こちらも捨てがたい。

ただ、そもそも、女子が恋愛対象の蛯原ですから、難航不落なのは間違いない!

結局誰とも上手くいかないパターンもありえますよね。

すぐに鯛代くんといい感じになるかと思いきやそうではないストーリー…。

本当に先が読めません!

一体どうなるのか、この先が早く知りたいです!

BLっぽくない展開が逆に新鮮で、いいのかもしれませんね。

次は怒涛の原稿合宿話になるかと思いますので、さらにワクワクしている私です!

8話:やましい気持ち

出発

待ちに待った原稿合宿兼夏休みの海バカンス。

ついにその日がやって来ました。

漫研のメンバー一同、電車に乗り込んで出発です。

皆楽しそう。

しかし蛯原は目の前にいる瀬賀に気分を悪くしていました。

「なんで、あいつがいるんだ?」

伴内に聞くと、次も売り子で参加してくれる上、原稿のアシスタントもやってくれるとのこと。

「そして、単純に大勢の方が楽しいよね。」

何も知らない伴内は笑いながらそう話します。

そんな瀬賀は隣に座る鯛代を敵対視

「このたびはお誘いありがとうございます…。」

言葉とは裏腹に圧をかけるような態度で鯛代を牽制しました。

鯛代は少し怯えた風です。

すると絶妙に空気を読まない(逆に救い!)漫研のメンバーが手伝いの参考にと新刊の同人誌を瀬賀に手渡します。

最初はオタクくさいと嫌厭していた瀬賀でしたが、あのカスミちゃんのエロいシーンには釘付け…。

結局熱心に読み始めるのでした。

そんなやり取りをドン引きした様子で見ている蛯原。

そんな蛯原がふと前を向くと、心配そうに見つめる鯛代と目が合いました。

蛯原が気になって、「何?」と聞いても特に何もないと鯛代は答えます。

しかし、実は鯛代は瀬賀から言われた言葉を考えていました。

”俺はあわよくば触りたい風の好きだよ。”

そう強く言い切った瀬賀。

”自分は特にそういうやましいことは考えていない…。”

そう思う鯛代でした。

同人誌

無事に鯛代家の別荘に到着した面々。

早速原稿合宿らしく、皆で漫画を描くことになりました。

アシスタントをしながら、原稿をじっと見つめる瀬賀。

「これは誰が描いてるんだ?」

カスミちゃんがヒロインの同人原稿を見つめてそう聞きます。

「なんだ、これは、自分の好きな姿が好きなだけ見られるじゃないか!」

瀬賀はちょっと感動した様です。

伴内はそうだろうと同人誌の醍醐味を語り出しました。

「推しの好きな姿を無限大に実現させられる!これが同人誌なんだ。」

他のメンバーが瀬賀に聞きます。

「ハンサム君も何か描きたいものがあるの?」

すると瀬賀は目の前で原稿にペンを入れている蛯原をジッと見つめました。

その視線に気付いた蛯原。

「おい!見てんじゃねえ!」

そう突き放します。

そんな会話をしていると、鯛代が飲み物を運んで来てくれました。

「ありがとう鯛代くん。そういえばお昼はどうしようか。」

伴内はみんなに聞きます。

すると鯛代がおずおずと発言しました。

「あの、バーべキューを手配したので、それで。道具とか材料は今から取ってきます。」

準備は一人でできるので、他の方は原稿の作業を進めて欲しいとのこと。

みんなはバーベキューの提案に大喜び。

「じゃあ俺手伝うよ。」

そう立ち上がる蛯原。

「蛯原が行くなら俺も行く!」

瀬賀も立ち上がろうとしましたが、それは止められてしまいました。

「だめ、ハンサム君はまだ作業が残ってるよ。」

引き留められた瀬賀。

何か抜け駆けしたら承知しないという目で鯛代をにらみつけるのでした。

ハプニング

バーベキューの道具と材料を取りに、二人で出かける蛯原と鯛代。

蝉の鳴き声が響く、のどかで気持ちの良い道のりをゆっくり歩いていました。

「あの家って使ってるの?」

蛯原はそう話しかけます。

「あ…えーと…ここ数年は来てませんでした。」

緊張しているのか、言葉を慎重に選びながらそう返す鯛代。

「ふうん。勿体ないね。いいとこなのに。」

蛯原は風景を眺めながらそう言いました。

少し前を歩く蛯原。

鯛代は後ろから蛯原の姿を見つめていました。

穏やかに話す横顔。

そして、首筋

自分だって瀬賀と同じようにやましい気持ちで見ているのかも…。

そう鯛代は気付くのです。

そのやましい気持ちを吹き飛ばすように、鯛代は大きな声で蛯原に言いました。

「せ、先輩が来たい時にはいつでもどうぞ。」

真っ赤な顔で、必死にそう伝える鯛代に、蛯原も赤面。

「どうも。」

そう答えるのでした。

何となく変な空気になった二人。

そこで蛯原は話題を変えようと、違う話を始めます。

その時でした。

ちょうど階段を下りていた蛯原は足を滑らせてしまいます。

”階段から落ちる!”

そう蛯原が思った瞬間、鯛代が後ろから抱き締めるように蛯原の身体を支えたのです。

とっさのこととはいえ、蛯原を抱き締めてしまった鯛代。

二人の時が一瞬止まったようになり、蝉の声だけが響きわたるのでした。

8話の感想:原稿合宿スタート!早速のラブハプニングに戸惑う二人。

いよいよ原稿合宿編始まりました!

思った通り、瀬賀くんも参加でしたね。

そんな合宿1日目の様子と、ちょっとしたハプニングが描かれた8話でした。

8話…早速良い感じの展開が待っていましたね!

漫画では意外とありがちのシーン、階段から落ちるヒロインを抱き止める!という展開です。

蛯原の事が好きで、単純に仲良くなりたいだけだと思い込んでいた鯛代くん。

しかし、本当は蛯原を触ったり抱き締めたりしたいという欲望があることに気付き始めているようです。

瀬賀の言葉がそれを意識させたんでしょうね。

好きなら触りたい、これは当たり前ですから、鯛代くんもさっさと認めてしまえばいいのに…。

自分はそんなことないと思い込もうとしていませんか?

そんな鯛代くんに、このラブハプニングはどういった効果をもたらすのかが楽しみです。

8話では抱き止めたシーンで終わってしまったので、この先どうなったかは9話を読むしかありません!

こんないいところで終わらせるなんて、読者の心情を良くお分かりな作者様(笑)。

風景に溶け込む登場人物の想いとか、繊細に描かれた背景とか、実は言いたいことがたくさんある8話ですが…。

私の感想などさっさと終わらせて、次の9話に突入しましょう!

9話:襲撃

拒絶

階段から落ちそうな蛯原をとっさに抱き止めた鯛代。

「あわよくば触りたい…。」

瀬賀が言ったその言葉が鯛代の頭の中を駆け巡ります。

”俺もやましい気持ちを持っている?”

自分で自分の気持ちが分からない鯛代。

「いや、俺、本当にそんな気持ち持ってません!」

パニックになって、つい抱き締めていた蛯原を突き飛ばしてしまいます。

突き飛ばされた蛯原は、結局階段から落ちてしまうのでした。


「わー!すみません…。決してわざとじゃありません!」

そう焦って弁解する鯛代。

よたよたと立ち上がった蛯原はちょっとキレ気味です。

「鯛代くんて、俺の事、反射的に拒絶するよね。正直割と傷つくんだけど。」

そう言う蛯原。

鯛代は慌てて誤解を解こうとします。

「ち、違います!俺は、先輩が…俺に触られるの嫌かなって思って!そしたらつい…。」

眼を見開いて嫌われない様必死の鯛代。

すると蛯原は鯛代に自分の思っていることを伝えるのでした。

「あそこは普通に支えて欲しい。」

「前も言ったけど、俺は鯛代くんに嫌な感情持ってない!」

「こういう時に鯛代くんを理不尽に責めたりするほど自己中でもないよ!」

そして、少し気まずそうに続けます。

「でも。拒絶とかは、俺ももしかしたら似たようなことしちゃってるかもしれないから文句は言えないけど…ごめん。」

それを聞いて、なんだか嬉しくなる鯛代。

「いえ、そんな‼次はもう突き落としません!」

そして、蛯原は一瞬だけ支えてくれたことにお礼を言います。

「突き落とされたけど、支えてくれてありがと。」

鯛代は、それを聞いて、何とも言えない気持ちになるのでした。

一気飲み

蛯原と鯛代にちょっとしたハプニングがありましたが、無事にバーベキューが始まります。

「お酒持って来たんだ!」

そう言ってはしゃぐ漫研メンバーー達。

「すごいいい香りだね!」

「早く焼けないかな?」

蛯原も伴内も楽しそうです。

しかし、盛り上がる人々の中で、鯛代は一人考え込んでいました。

”実際は先輩との関係に何も期待していない訳じゃなくて。”

”でも、先輩に嫌われたくないのも本当で。”

”俺はどうしたいんだろう…。”

”いやいや、合宿中に余計なこと考えたらだめだ!集中!”

そんな鯛代の所に、飲み物が回ってきます。

”ぐびぐびぐび”

お酒とジュースが並んだお盆の中から、一つ選んで一気に飲み干した鯛代。

急に真っ赤な顔で倒れてしまいました。

鯛代が知らずに一気した飲み物。

それはまだ彼が飲んだことのない「お酒」だったのでした。

優越感

お酒を飲んで倒れてしまった鯛代は部屋で寝かされていました。

ようやく呼吸も安定し、落ち着いてきた様子。

「このまま寝かせて様子をみよう。」

伴内が言います。

「ごめんね。僕がお酒とジュースを一緒に運んだから…。」

そう言って申し訳なさそうにするメンバーもいました。

「確認しないで飲んだそいつの自業自得だよ。」

瀬賀が言います。

「酒だってすぐわかるだろ。知ってたかもしれないぞ。同情の余地もないね。」

ちょっと辛辣なその言葉に、蛯原はぽそり。

「お前最悪だな…。」

蛯原の渾身の一撃に、かなりのショックを受ける瀬賀…。

「よし、鯛代くんの状態も落ち着いたことだし、俺たちは本来の目的である原稿を進めようか!」

伴内の部長らしい一言で、変なムードになった場が収められ、皆は原稿執筆に取り組むのでした。

原稿を進めながらも、先ほど撃ち込まれた「最悪」の一言から立ち直れない瀬賀。

すっかり存在感をなくして、放心状態。

「ハンサム君。そこに縄文土器のトーン貼らないでね。」

原稿にも間違ったトーンを貼って、注意されていました。

一方蛯原も原稿に集中できませんでした。

鯛代から言われた言葉を考えていたからです。

「先輩が俺に触られるの嫌かなと思って…。」

そう言って手を離した鯛代。

”鯛代くんの気持ちを知っているのに、俺は酷いことをしてきたのかな。”

”でも、鯛代くんの告白に応えるつもりはないし…。”

”でも嫌いじゃないし、普通に接するしか…。”

”俺って、鯛代くんの好意に優越感、感じてるのかな…。”

そう考えると、急に鯛代の事が心配になってきます。

「ちょっと俺、鯛代くんの様子を見てくるよ!」

蛯原は伴内にそう言って鯛代の寝る部屋に向かいました。

事故だったら許す?

蛯原が部屋の襖をそっと開けて覗き込むと、鯛代が目を覚ましました。

「ごめん、起こした?」

鯛代は真っ赤な顔をして汗だくです。

「うわ、すごい汗!熱いなら布団とりな。」

蛯原はそう言って布団をめくりました。

「まだ酔いひどい?」

布団の端に座り込んで寝ている鯛代を覗き込む蛯原。

「着替えたほうがいいんじゃない?」

そう言いながら、一瞬ためらいます。

”え?なんでためらった?介抱しようとしてるだけだから!”

蛯原は自分に言い聞かせました。

まだ熱っぽくて具合の悪そうな鯛代。

そこで蛯原は鯛代を着替えさせるために服を脱がそうとしました。

少し服をめくると、ちょっと日焼けした肌が現れます。

「鯛代くんて日焼けするんだね。」

そう話しかけた瞬間、鯛代が蛯原の腕をグイッとつかみ、布団の上に引っ張って寝かせ、さらに上から覆いかぶさりました。

「え?酒臭‼何だよ!離せよ!」

抵抗する蛯原。

すると鯛代は酔った様子で意味の分からないことを呟き始めました。

「せんぱーい。スクリーントーンははさみで切りたいです。」

”こ、これは、タチの悪い酔い方をするタイプかー!”

蛯原は鯛代の身体を押し返そうとしますが、鯛代はびくともしません。

「先輩、本当に…。」

どんどん顔を近づけてくる鯛代に蛯原は押さえつけられてしまいます。

「先輩…こっち向いて。」

「向かない!」

そう抵抗しますが、鯛代の強い力に敵わないまま。

”ヤバイ!”

蛯原は思います。

”何がヤバイって、鯛代くんへの罪悪感で上手く拒めない…!”

蛯原は鯛代の真剣な目を見ることができません。

「先輩、先輩ってば!」

鯛代は蛯原の服の中に手を入れます。

”ビクッ”

蛯原の身体が反応しました。

「鯛代くん…待って…本当に。」

「先輩いつもすぐ赤くなるの…かわいい…。」

鯛代が耳元で囁きます。

蛯原は鯛代の手を掴んで服の中から出そうとしますが、逆に背後から抱き締められてしまいました

「先輩の優しいところが好きです。」

「でも、”事故だったらしょうがない”みたいな考えどうなんですか?」

鯛代から突然そう言われて蛯原は驚きました。

「え?」

何のことか分からない様子の蛯原に鯛代は言いました。

「俺、今、先輩のこと襲ってるんですよ。でも、これも事故にしたら、先輩は許しちゃうんですか?」

”ガラッ”

その時、部屋の襖が開きました。

「鯛代くん調子はどう?」

伴内です。

「あー!」

”バコオオーン”

突然の伴内の到来に蛯原は叫び声をあげて驚きます。

そして同時に覆いかぶさっていた鯛代を振りほどき、勢いで顔を殴打してしまいました。

殴られてすっかりノビてしまった鯛代。

「こいつ!普通に酔ってるだけ!問題無し!」

蛯原は焦ってそう伴内に向かって叫びます。

蛯原の心臓はドクドク。

急に来た伴内に驚いたから、そして鯛代の言葉に衝撃を受けたから。

「これも事故にしたら許しちゃうんですか?」

鯛代のその言葉が蛯原の頭中に響いています。

”正直…NOとは断言できなかった…!”

蛯原はそう気付くのでした。

9話の感想:酔った鯛代の攻めに拒み切れない蛯原。これはもしかすると…!

うっかりお酒を飲んでしまった鯛代くん。

酔っ払った彼がなんと蛯原を押し倒しちゃう!というドキドキの9話。

いつもとは違う攻め攻めの鯛代に翻弄されるという。

蛯原サイドの心の動きが良く分かるお話でした。

そういえば、こちらの漫画、視点がよく変わるんでした。

9話目にして語らせていただくという。

今更遅い?

蛯原視点、鯛代視点、そして視点がないもの。

これらをうまく使い分けて物語が進んで行くのですが、とても自然。

視点が変わることでそれぞれの想いが良く分かるんです。

スッと読めて理解が深まるなんて、構成力の高さがうかがえます!

で、話を戻しまして、今回は蛯原視点でしたね。

押し倒されて、それでも本気で抵抗できなかった蛯原。

しかも、このまま何かあっても事故ってことで許すかもしれない?だなんて、どういうことでしょう?

罪悪感からなのか、それとも好意からなのか。

でも罪悪感で許したりしますか?

好意?

それは蛯原自身もまだ分かっていない部分ですので、こんなに知りたくても私が分かるはずはありませんよね。

とりあえず、事故だったら許すかもしれないと思っていたことはよく分かりました!

鯛代くんを応援する身としては、それが好意であって欲しいです!

さて、今回もかなりいいところで終わってしまった9話。

なんとなんと、9話にて1巻は終了なのです!

ガーン!

結局進展なしでしたね。

おまけ漫画は残っていますが、本ストーリー的には9話までなんです。

この続きは2巻でした…。

残念です。

これからの二人の関係がかなり気になるのにー。

続きが早く読みたいです!

面白いし、キュンとなるし、本当におすすめですよ。

おまけ:先輩、あなたって人は。

「どわ!」

突然聞こえたその声に、鯛代はビックリします。

見ると、蛯原が変な姿勢でソファーから落ちていました。

「どうしたんですか?」

そう聞くと、蛯原は足が痺れたことを伝えます。

「足が痺れた時は指先を反らすといいらしいですよ。」

鯛代が豆知識を教えました。

すると蛯原、足を伸ばして”やって欲しい”と懇願します。

”グイッ”

鯛代が蛯原の足の指先を逸らすと蛯原が反応しました。

「あひ。あっはっは。めっちゃジーンってくるよ。」

「足の痺れってビリビリとジンジンの2種類あるよな。」

そう言って痺れた足の感覚に楽しくなる蛯原。

鯛代は蛯原の反応が返ってくるのが嬉しい様子。

「強めにしてなるべく早く治しましょう。」

そう言って少し強めに足の指を反らしました。

「ンッ。」

蛯原はビクンと身体を反応させ、声を漏らしました。

感じている蛯原の姿に蛯原は悶々。

「もうちょっと優しく…。」

そう蛯原に言われて、今度は少し優し目に足を反らせました。

「ンッ。ゆっくりでもキツイなあ。」

そう悶える蛯原。

そして鯛代に色っぽい顔でお願いするのです。

「ごめん。鯛代くん。もっと触って…。」

無自覚に自分を追いつめる蛯原に耐えられない鯛代。

なんだかやらしい気分になってしまいました。

「すみません。もうやめたいです。」

そう言う鯛代に蛯原はやめるなとお怒り。

「いいからやれ!」

そう命令しました。

鯛代がそっと触ると身体をビクンと反応させ吐息を漏らす蛯原。

”これで無自覚なんだよな。”

鯛代がそう思った瞬間、蛯原が鯛代に言いました。

「うん。そこ…ダメ…。」

それがトドメです。

「せ…先輩。もうかんべんしてくらしゃいー。」

鯛代は泣きそうになりながら、そうお願いするのでした。

おまけの感想:本編よりなんだか仲良し?蛯原よ、翻弄しないで!

おまけの漫画です。

仲良さそうにする二人が印象的なお話です。

本編では「触ったら嫌かも」と言っていた鯛代くんが、蛯原の足を反らしたりしていました。

ですので、何となく”良かった”という気持ちになりましたよ。

蛯原よ、足の痺れぐらいでこんなにセクシーになってもらっては困ります(笑)!

なんとか理性を保とうとする鯛代がかわいすぎましたね。

おまけ漫画も楽しいので、こちらも是非ご覧くださいね!

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